28話(樹季視点)

『ねぇ、樹季』
え……?
『このゲームクリアしてよ』
……この声……
『このゲームクリアしたら、ボクに会えるよ』
え……?会えるの?港、だよね

「はっ」
俺は夢から覚めた。
あの夢、に、出てきたのって、港だよね……
クリアしたら、会えるんだよね……?
「よっし」
俺はベットから起きて、部屋を出た。

早く、ゲームをクリアしたい。
だから、俺は入ってきた扉に向かった。
そして、扉を開けて、外に出た。
そして、1歩踏み出した。

港、待っててね。クリアするから。
その時に俺はもう隣の鍵のかかった部屋のことは忘れていた。