17話(祈里視点)

~3年前(3)~

「はあっ」
クリスマスツリーの下の6人掛けの席にみんなはいた。
「港。一番最後だよ」
「ゆとは……絶対にいないと思ったのにぃ……」
「ひどいな……お題が簡単だったから」
「……ほぉお」
「お二人さん。答え合わせしよ~、お題にあってなかったら最下位だよ~じゃあまず私から!」
彩音、自信満々だなぁ……
「私の、お題は、みんな分の飲み物を買う!はい!ゆとと港はオレンジで望と私がコーラで夏芽はピーチティー、樹季はコーヒーね」
ボクの好きなやつだ……
「ありがと」
「じゃあ次は俺いっていい?」
「樹季?おっけ~お題は?」
「お題は、みんなのデザートを買ってくる。だったから、俺と港とゆとがプリンで望と夏芽と彩音がシュークリーム。どう?」
彩音はそう言って机の上に並べた。
「お、おいしそ~シュークリーム私好きなんだよね~」
そして、彩音が言った。
「今のところついた順だから、ついた順で行こう。だから次は……」
「私かな……。私はアクセサリーを買うだった……みんなお揃いの買ったよ……彩音がイヤリングで、望が、チョーカー樹季が黒いブレスレット、ゆとと港が茶色いブレスレット、私が……髪をまとめるバレッタかな」
夏芽はひとつひとつ個包装された包みを渡した
「……チョーカーってどうやってつけるんだ……?」
「あとで教えてあげる……次は望だよね」
「俺はな、パンを買ってくるだった。フランスパンみんな分買ってきたぞ」
そういって、ドンと6本置いた。
「次、ゆとだよな」
「……うん。僕はチキンを買ってくるだった。だからコンビニで買ってきたよ」
そういって、レジ袋を置いた。
「最後、最下位の港でしょ。お汁粉おごってね」
「うぅ……ボクは、プレゼントを買うだった。だから、はい。お揃いのキーホルダー」
そういって机に並べた
「……もしかして、港の手作り?」
「う、うん」
「すごくうまいじゃん、大事にするね」
「俺の紫じゃん。みんな色違うのか……わかりやすいな」
「よっし!港はお汁粉買ってきてね6本!そしたらみんなでパーティーしよう!みんなお題がパーティーに使えるとかすごすぎる!港早くいってきて~!」
「うんっ!」

みんなが喜んでくれてよかった。
今日は今までで最高のクリスマスだ。