13話(夏芽視点)
「……っひ…………」
隣の家の扉のドアノブを握ったが、さっきまでいた部屋から見えていた光景が頭によぎり吐き気がした。
「……ふぅ」
私は大きく息をはいて手をかけていたドアノブを回した。
扉を開けて中に入った。
靴を脱ぐところはなかったから、そのまま入った。
あの、問題の部屋に近づいてくるにつれ、あの時を思い出す。場所とかシチュエーションとか、全然違うけど、気持ちが悪い。
でも、行かないと、私は何も変われないと思うから。
「……うん」
その部屋に近づいたら、扉が少し開いていてそこから血が垂れている部屋があった。
「…………っ」
その血を見たら、2年前のことがフラッシュバックした。
もう、これ以上近づきたくない、もう、見たくない。
それでも、体は動いていた。
ドアノブをつかんで引っ張っていた。
そして、そこで見えたものは、頭と体、心臓などに、無数に刺された痕のある、血まみれのおじいさんがいた。
「っひぃっ…………」
怖かった、体が震えていた。
おじいさんの生気の無い目、血まみれになった家具、血で染まった絨毯。
それがすべてを物語っていた。
そして、私はおじいさんの懐らへんに輝く何かがあることに気づいた。
なんだろう……
「……っひ…………」
隣の家の扉のドアノブを握ったが、さっきまでいた部屋から見えていた光景が頭によぎり吐き気がした。
「……ふぅ」
私は大きく息をはいて手をかけていたドアノブを回した。
扉を開けて中に入った。
靴を脱ぐところはなかったから、そのまま入った。
あの、問題の部屋に近づいてくるにつれ、あの時を思い出す。場所とかシチュエーションとか、全然違うけど、気持ちが悪い。
でも、行かないと、私は何も変われないと思うから。
「……うん」
その部屋に近づいたら、扉が少し開いていてそこから血が垂れている部屋があった。
「…………っ」
その血を見たら、2年前のことがフラッシュバックした。
もう、これ以上近づきたくない、もう、見たくない。
それでも、体は動いていた。
ドアノブをつかんで引っ張っていた。
そして、そこで見えたものは、頭と体、心臓などに、無数に刺された痕のある、血まみれのおじいさんがいた。
「っひぃっ…………」
怖かった、体が震えていた。
おじいさんの生気の無い目、血まみれになった家具、血で染まった絨毯。
それがすべてを物語っていた。
そして、私はおじいさんの懐らへんに輝く何かがあることに気づいた。
なんだろう……



