月曜日は何もなかったのに、火曜日、学校は大騒ぎだった。
そりゃ、金髪碧眼の美人と騒がれていたのに今まで告白は全て断っていた三木先輩に彼氏ができたとなればビッグニュースだ。
しかも、相手は体育祭で一気に注目を増したセイ先輩。
更に二人は同中で今もバスケ部のキャプテン同士。
昼過ぎに一気に騒がれたきっかけは知らないが、
「吉井くん!バスケ部でしょ!?何か知ってる!?」
「いや……」
男子からも女子からも、クラスでももう何度聞かれたかわからない。
実際二人がフリをすると言っていたのは聞いてしまったのだが、それは黙ってただ“知らない”を通していた。
「いやぁ、凄いニュースだな」
力也も笑いながらやってきて、俺の前の席に腰掛ける。
「一昨日、県大会の時にお前も消えたのと関係ある?」
「……ノーコメント」
見抜かれるのを防ぐために顔は上げずに答えたが、きっと力也は気付いているだろう。
それでも突っ込んで来ないのは力也の気遣いだ。
あれから俺は菊川先輩と女バスの控え席に行って荷物を片付けていた白井たち一年と合流した。
少し涙を見せて寄りかかってくれた菊川先輩はもうすっかりいつもの顔で。
あれは……夢だったのだろうか?
そう思うほど菊川先輩はいつも通りだった。
そりゃ、金髪碧眼の美人と騒がれていたのに今まで告白は全て断っていた三木先輩に彼氏ができたとなればビッグニュースだ。
しかも、相手は体育祭で一気に注目を増したセイ先輩。
更に二人は同中で今もバスケ部のキャプテン同士。
昼過ぎに一気に騒がれたきっかけは知らないが、
「吉井くん!バスケ部でしょ!?何か知ってる!?」
「いや……」
男子からも女子からも、クラスでももう何度聞かれたかわからない。
実際二人がフリをすると言っていたのは聞いてしまったのだが、それは黙ってただ“知らない”を通していた。
「いやぁ、凄いニュースだな」
力也も笑いながらやってきて、俺の前の席に腰掛ける。
「一昨日、県大会の時にお前も消えたのと関係ある?」
「……ノーコメント」
見抜かれるのを防ぐために顔は上げずに答えたが、きっと力也は気付いているだろう。
それでも突っ込んで来ないのは力也の気遣いだ。
あれから俺は菊川先輩と女バスの控え席に行って荷物を片付けていた白井たち一年と合流した。
少し涙を見せて寄りかかってくれた菊川先輩はもうすっかりいつもの顔で。
あれは……夢だったのだろうか?
そう思うほど菊川先輩はいつも通りだった。

