右腕は上がらなくても何とかバスケができないか……と中学時代に力也と試行錯誤をした。
俺は諦めていたのに力也が何度も誘ってきて、ゴール下でリバウンドもシュートもできない俺にもできることをって考えたうちの一つがこれだ。
ほぼゴールからゴールまで手が上がらないからってアンダーで飛ばすなんて……俺は考えもしなかったのに。
俺にマネージャーを勧めてくれて、バスケにもまた誘ってくれて……何でそこまで?聞いたら、
「一緒にやりたいから!他に何があんの?」
あいつは平然と言いやがった。
俺なんてポジションを力也に奪われた気がして、居場所を取られたような気になって勝手に僻んでいたのに。
「マネージャー、勿体ないな」
セイ先輩が呟くと、かけてあったタイマーが鳴ってユウ先輩がその場にボールを置く。
「これは四対四だってのと、公式戦ではないからですよ」
「あ、聞こえたのか?」
気まずそうなセイ先輩に笑って応えておいた。
「コタ先輩なんて思いっきり手加減してくれてますしね」
「俺には一切手加減ないじゃーんっ!」
そこに力也がやってきて俺の肩に腕を回す。
「何でお前に手加減するんだよ。相変わらずミートが甘いし」
「うわっ!うるせっ!」
「あのなぁ……」
言い合いながらやっぱりこいつは凄いと思った。
あのままセイ先輩と話していたらきっと自分のできないことばかりに目がいってヘコんでいただろうから。
俺は諦めていたのに力也が何度も誘ってきて、ゴール下でリバウンドもシュートもできない俺にもできることをって考えたうちの一つがこれだ。
ほぼゴールからゴールまで手が上がらないからってアンダーで飛ばすなんて……俺は考えもしなかったのに。
俺にマネージャーを勧めてくれて、バスケにもまた誘ってくれて……何でそこまで?聞いたら、
「一緒にやりたいから!他に何があんの?」
あいつは平然と言いやがった。
俺なんてポジションを力也に奪われた気がして、居場所を取られたような気になって勝手に僻んでいたのに。
「マネージャー、勿体ないな」
セイ先輩が呟くと、かけてあったタイマーが鳴ってユウ先輩がその場にボールを置く。
「これは四対四だってのと、公式戦ではないからですよ」
「あ、聞こえたのか?」
気まずそうなセイ先輩に笑って応えておいた。
「コタ先輩なんて思いっきり手加減してくれてますしね」
「俺には一切手加減ないじゃーんっ!」
そこに力也がやってきて俺の肩に腕を回す。
「何でお前に手加減するんだよ。相変わらずミートが甘いし」
「うわっ!うるせっ!」
「あのなぁ……」
言い合いながらやっぱりこいつは凄いと思った。
あのままセイ先輩と話していたらきっと自分のできないことばかりに目がいってヘコんでいただろうから。

