テスト期間が明けて再び部活ができるようになったが、久々に集まった部の雰囲気は一変。
ダイ先輩が姿を見せなくなって、いつも明るいトモ先輩はやたら口数が少なくなっていた。
トモ先輩と同中のコタ先輩は心配そうに様子を気にしていたが、ハナ先輩は我関せずで、ユウ先輩はそもそも何が起きているのかわかっていないっぽい。
さすがのセイ先輩もその様子にイラついていて、いつもの穏やかな空気はなくピリピリとした張り詰めたものを感じる。
「えっと……」
力也もその空気を何とかしようとはしたみたいだが、さすがに言葉に詰まった。
「悪いな」
セイ先輩にため息を吐きながら謝られて、俺と力也はとりあえず首を横に振る。
「二年の問題は何とかするから……」
舞台に手をついてグッと右足を伸ばすと先輩は一度短く息を吐いてパンッと頬を叩いた。
たまに感じるセイ先輩のただカッコいいだけじゃなく、頑張って奮い立たせるようなその姿。
「あと、今日は軽く基礎練とシュート練だけして早めに終わっていいか?先生には話してある」
言われて頷くと、ハーフコートの向こうから菊川先輩が歩いてきた。
「本当にいいの?私たちは部活延長の許可が出てるからそんな気を遣わなくていいのよ?」
「いや、俺ら二年が今バスケどころじゃないんだよ」
その菊川先輩とセイ先輩の会話で、俺が聞くより先に二人の間で既に話があったことを知る。
ただの確認事項。
それでもおもしろくはなかった。
ダイ先輩が姿を見せなくなって、いつも明るいトモ先輩はやたら口数が少なくなっていた。
トモ先輩と同中のコタ先輩は心配そうに様子を気にしていたが、ハナ先輩は我関せずで、ユウ先輩はそもそも何が起きているのかわかっていないっぽい。
さすがのセイ先輩もその様子にイラついていて、いつもの穏やかな空気はなくピリピリとした張り詰めたものを感じる。
「えっと……」
力也もその空気を何とかしようとはしたみたいだが、さすがに言葉に詰まった。
「悪いな」
セイ先輩にため息を吐きながら謝られて、俺と力也はとりあえず首を横に振る。
「二年の問題は何とかするから……」
舞台に手をついてグッと右足を伸ばすと先輩は一度短く息を吐いてパンッと頬を叩いた。
たまに感じるセイ先輩のただカッコいいだけじゃなく、頑張って奮い立たせるようなその姿。
「あと、今日は軽く基礎練とシュート練だけして早めに終わっていいか?先生には話してある」
言われて頷くと、ハーフコートの向こうから菊川先輩が歩いてきた。
「本当にいいの?私たちは部活延長の許可が出てるからそんな気を遣わなくていいのよ?」
「いや、俺ら二年が今バスケどころじゃないんだよ」
その菊川先輩とセイ先輩の会話で、俺が聞くより先に二人の間で既に話があったことを知る。
ただの確認事項。
それでもおもしろくはなかった。

