退場門まで移動した俺たちは祈るようにただその結果に耳を傾ける。
呼ばれて欲しい……でも、少しだけ違ってもいいとも思ってしまった。
これ以上、セイ先輩がカッコいいと俺には勝ち目はない気がして。だが、
「バスケ部っ!!二位がハンド部!動画での判定になるほど、かなりの僅差でしたぁっ!」
結果が告げられた瞬間、大きな歓声があがった。
グラウンドのど真ん中でハンド部のキャプテンが握手を求めてセイ先輩がその手をしっかりと握る。
更に拍手が大きくなって、セイ先輩はトモ先輩たちに抱き着かれてヒーローになった。
「各部、代表の選手たちに盛大な拍手を!!」
割れんばかりの拍手と声援に包まれながら退場門から出てくると、今度はダイ先輩たちにも囲まれる。
「セイ!そんな暇ねぇだろ!すぐ着替えてクラス対抗リレーだぞ!」
トモ先輩にかなりの勢いで急かされてセイ先輩は笑って走って行ったが……。
このヒーローが更にラストの競技でもアンカーなんて……うっとりしているような嬉しそうな菊川先輩を見つけて、俺の気持ちは沈むばかりだった。
呼ばれて欲しい……でも、少しだけ違ってもいいとも思ってしまった。
これ以上、セイ先輩がカッコいいと俺には勝ち目はない気がして。だが、
「バスケ部っ!!二位がハンド部!動画での判定になるほど、かなりの僅差でしたぁっ!」
結果が告げられた瞬間、大きな歓声があがった。
グラウンドのど真ん中でハンド部のキャプテンが握手を求めてセイ先輩がその手をしっかりと握る。
更に拍手が大きくなって、セイ先輩はトモ先輩たちに抱き着かれてヒーローになった。
「各部、代表の選手たちに盛大な拍手を!!」
割れんばかりの拍手と声援に包まれながら退場門から出てくると、今度はダイ先輩たちにも囲まれる。
「セイ!そんな暇ねぇだろ!すぐ着替えてクラス対抗リレーだぞ!」
トモ先輩にかなりの勢いで急かされてセイ先輩は笑って走って行ったが……。
このヒーローが更にラストの競技でもアンカーなんて……うっとりしているような嬉しそうな菊川先輩を見つけて、俺の気持ちは沈むばかりだった。

