第一組、二組が走り終わって、あっという間に男バスが走る最終レース。
ヒサがスタートラインに立つ。
結局二走になったモト先輩もセイ先輩と少し話してからバトンをもらう位置に立った。
煽るようなアナウンスがあって一瞬の静寂。
ピストルの音と共にヒサは勢いよく飛び出す。
そして、ヒサはすぐに体一つ分飛び出してそのまま一気に差をつけてモト先輩にボールを渡した。
「凄いのねぇ」
いつの間にか隣に来ていたのは菊川先輩。
「ヒサは中学時代陸上部ですから。それより、三木先輩と一緒じゃないんですか?」
辺りを見回すと、三木先輩は退場門に近いところに居て珍しく離れている理由が気になってしまった。
その間にモト先輩もスピードを保ったままトモ先輩にバトンを渡す。
そして、セイ先輩もトラックに足を踏み出した。
「ミキはゴールを見守るって言うから私はこっちの走り出しを見守ろうかと?」
走り出しって……そんなにセイ先輩のことを?
思っているとすぐにトモ先輩が走ってきてアンカーのセイ先輩へとボールが渡る。
「笑いは要らねぇぞ!さっさと決めちまえー!!」
叫んだトモ先輩の声を聞いて走り出したセイ先輩が振り返って拳を突き上げた。
半周も差がついていて一位は確定。
ダッシュすることもなく余裕でゴールテープを切るセイ先輩の元へ先輩たちは駆け寄っていた。
みんなでハイタッチをしてトモ先輩が掲げたボールを見上げている。
「カッコい……」
その言葉がズシンと響いた。
ヒサがスタートラインに立つ。
結局二走になったモト先輩もセイ先輩と少し話してからバトンをもらう位置に立った。
煽るようなアナウンスがあって一瞬の静寂。
ピストルの音と共にヒサは勢いよく飛び出す。
そして、ヒサはすぐに体一つ分飛び出してそのまま一気に差をつけてモト先輩にボールを渡した。
「凄いのねぇ」
いつの間にか隣に来ていたのは菊川先輩。
「ヒサは中学時代陸上部ですから。それより、三木先輩と一緒じゃないんですか?」
辺りを見回すと、三木先輩は退場門に近いところに居て珍しく離れている理由が気になってしまった。
その間にモト先輩もスピードを保ったままトモ先輩にバトンを渡す。
そして、セイ先輩もトラックに足を踏み出した。
「ミキはゴールを見守るって言うから私はこっちの走り出しを見守ろうかと?」
走り出しって……そんなにセイ先輩のことを?
思っているとすぐにトモ先輩が走ってきてアンカーのセイ先輩へとボールが渡る。
「笑いは要らねぇぞ!さっさと決めちまえー!!」
叫んだトモ先輩の声を聞いて走り出したセイ先輩が振り返って拳を突き上げた。
半周も差がついていて一位は確定。
ダッシュすることもなく余裕でゴールテープを切るセイ先輩の元へ先輩たちは駆け寄っていた。
みんなでハイタッチをしてトモ先輩が掲げたボールを見上げている。
「カッコい……」
その言葉がズシンと響いた。

