週末……
ドキドキし過ぎて死ぬ。
そう思うのは何度目だろう。
胸を押さえつつ足元に目をやる。
夏の強い日差しでアスファルトはギラギラしていて、照りつける太陽に俺もジリジリと焼かれている気分だ。
このドキドキは暑過ぎるからか?
思いつつ顔を上げて日陰を探すと、
「ごめんね。お待たせ」
カーキのロングワンピースを着た菊川先輩が向こうから歩いて来た。
「いえ、無事合流できてホッとしました」
先輩の私服なんてちゃんと見られなくて視線を彷徨わせると、手を振るもう一人の人物もすぐに見つけてしまう。
目立つ金髪に碧眼、真っ白のTシャツに、シンプルなジーンズ。
「あっついねぇ!もう、すぐに行こう!」
手で扇ぎながら三木先輩は菊川先輩と並ぶと歩き出してしまった。
二人の後ろを歩いているとすれ違ってまた振り返る男や、女だって足を止めることに気付く。
ハーフらしい整った美しい容姿の三木先輩だけでなく、純日本人らしい綺麗な黒髪にかわいらしい顔の菊川先輩だって十分目を惹くから。
そんな二人が並ぶとかなり目立つ。
しかも、その後ろにこんなデカい俺。
俺たちはどう見えているのだろう。
文化祭用に一つ作ってみる……そうなって男バスマネとして、そして、荷物持ちとして同行することにしたのは俺だが。
「早く買ってアイスでも食べよ!ね?」
笑う三木先輩はちょいちょいこっちにも話しかけてくれるが、菊川先輩は振り返ったりすることもほとんどなかった。
ドキドキし過ぎて死ぬ。
そう思うのは何度目だろう。
胸を押さえつつ足元に目をやる。
夏の強い日差しでアスファルトはギラギラしていて、照りつける太陽に俺もジリジリと焼かれている気分だ。
このドキドキは暑過ぎるからか?
思いつつ顔を上げて日陰を探すと、
「ごめんね。お待たせ」
カーキのロングワンピースを着た菊川先輩が向こうから歩いて来た。
「いえ、無事合流できてホッとしました」
先輩の私服なんてちゃんと見られなくて視線を彷徨わせると、手を振るもう一人の人物もすぐに見つけてしまう。
目立つ金髪に碧眼、真っ白のTシャツに、シンプルなジーンズ。
「あっついねぇ!もう、すぐに行こう!」
手で扇ぎながら三木先輩は菊川先輩と並ぶと歩き出してしまった。
二人の後ろを歩いているとすれ違ってまた振り返る男や、女だって足を止めることに気付く。
ハーフらしい整った美しい容姿の三木先輩だけでなく、純日本人らしい綺麗な黒髪にかわいらしい顔の菊川先輩だって十分目を惹くから。
そんな二人が並ぶとかなり目立つ。
しかも、その後ろにこんなデカい俺。
俺たちはどう見えているのだろう。
文化祭用に一つ作ってみる……そうなって男バスマネとして、そして、荷物持ちとして同行することにしたのは俺だが。
「早く買ってアイスでも食べよ!ね?」
笑う三木先輩はちょいちょいこっちにも話しかけてくれるが、菊川先輩は振り返ったりすることもほとんどなかった。

