「「お願いします!」」
三木先輩とセイ先輩の声がカブってみんなの声が後に続く。
三木先輩はチラッとセイ先輩を見て、セイ先輩もちょっと三木先輩の方へ視線はやったがそのままどっちもすぐにキリッとキャプテンの顔になっていた。
ランニングをしてストレッチ。
この辺りまではどっちも似たように進む。
だが、スクエアパスが始まると一気にペースの違いが顕著になった。
女バスの声の勢いもだが、パスの正確さ、スピード……どれも狂いなくテンポも速い。
こっちは初心者二人が入っているせいもあるだろうがその違いは明らかだった。
気になったパスのクセや走り方をメモして少し女バスにも目をやる。
菊川先輩は前よりコートを睨むのは減った。
まぁ、本人は意識していなかったらしいので言うと軽く怒られるのだが。
「あっ!すいませんっ!!」
ヒサがファンブルしたのを見てヒサを呼ぶ。
「もっと落ち着いていい。ヒサは走り出しが速いからもっと落ち着いて手を開き過ぎるな!もうちょい緩く……」
言いながらボールを手にしてパスをすると、ヒサはしっかりキャッチをした。
「その手……」
そのまま動かないように上から固定してやるとヒサは不思議そうにこっちを見る。
「この手じゃ次にシュート、ドリブル、パス……どれも選択できないだろ?」
「え?」
「キャッチしたその手のままどれもが選択できないとプレーは遅れるんだよ。だから、キャッチに集中し過ぎて力の入ったヒサは速く走る分、更にパスが遅れる」
三木先輩とセイ先輩の声がカブってみんなの声が後に続く。
三木先輩はチラッとセイ先輩を見て、セイ先輩もちょっと三木先輩の方へ視線はやったがそのままどっちもすぐにキリッとキャプテンの顔になっていた。
ランニングをしてストレッチ。
この辺りまではどっちも似たように進む。
だが、スクエアパスが始まると一気にペースの違いが顕著になった。
女バスの声の勢いもだが、パスの正確さ、スピード……どれも狂いなくテンポも速い。
こっちは初心者二人が入っているせいもあるだろうがその違いは明らかだった。
気になったパスのクセや走り方をメモして少し女バスにも目をやる。
菊川先輩は前よりコートを睨むのは減った。
まぁ、本人は意識していなかったらしいので言うと軽く怒られるのだが。
「あっ!すいませんっ!!」
ヒサがファンブルしたのを見てヒサを呼ぶ。
「もっと落ち着いていい。ヒサは走り出しが速いからもっと落ち着いて手を開き過ぎるな!もうちょい緩く……」
言いながらボールを手にしてパスをすると、ヒサはしっかりキャッチをした。
「その手……」
そのまま動かないように上から固定してやるとヒサは不思議そうにこっちを見る。
「この手じゃ次にシュート、ドリブル、パス……どれも選択できないだろ?」
「え?」
「キャッチしたその手のままどれもが選択できないとプレーは遅れるんだよ。だから、キャッチに集中し過ぎて力の入ったヒサは速く走る分、更にパスが遅れる」

