月曜日、部活が終わって力也にジャグを預けると、文句を言いながらも力也は抱えて部室に行ってくれた。
男バスも女バスも、もちろんもう一面のバドミントン部も居なくなった体育館。
「さっ!」
笑って促すと、先輩はちょっとムッとする。
「それでさっさとできると思う?」
こっちを見つつ先輩は器用に髪をポニーテールにした。
いつもは見えない項の白さにちょっとドキッとする。
「あー、道具とか準備要ります?」
「……本気でやる?」
「やってみましょうよ!無理なく楽しめる程度でいいんで!」
笑うと、先輩はいつもはないトートバッグに手を伸ばした。
中からポーチを出してそのファスナーを開ける。
「何ですか?それ」
「ハーフシューズ」
「あれって素足じゃないんですね」
爪先部分しかない変わったやつを履くのを見ていると、先輩はこっちを見上げて目を細めた。
「両足爪先立ちして回ってごらんよ」
「いや、そもそもそこさえ無理です」
爪先立ちさえ数秒もできなくてすぐにギブアップする。
すると、スッと立って片足を真っ直ぐ上に上げた先輩。
「てか、え!?」
見事なYというかI字のバランスから慌てて目を背けると、先輩はくすくすと笑った。
「何焦ってんの?」
「いや、スカート!!」
「下穿いてるよ?」
「そういうことじゃなくて……」
「仕方ないなぁ」
まだ少し笑いながらファスナーを下げる音がする。
そんなの更にドキドキして俺はどうしていいのかわからない。
男バスも女バスも、もちろんもう一面のバドミントン部も居なくなった体育館。
「さっ!」
笑って促すと、先輩はちょっとムッとする。
「それでさっさとできると思う?」
こっちを見つつ先輩は器用に髪をポニーテールにした。
いつもは見えない項の白さにちょっとドキッとする。
「あー、道具とか準備要ります?」
「……本気でやる?」
「やってみましょうよ!無理なく楽しめる程度でいいんで!」
笑うと、先輩はいつもはないトートバッグに手を伸ばした。
中からポーチを出してそのファスナーを開ける。
「何ですか?それ」
「ハーフシューズ」
「あれって素足じゃないんですね」
爪先部分しかない変わったやつを履くのを見ていると、先輩はこっちを見上げて目を細めた。
「両足爪先立ちして回ってごらんよ」
「いや、そもそもそこさえ無理です」
爪先立ちさえ数秒もできなくてすぐにギブアップする。
すると、スッと立って片足を真っ直ぐ上に上げた先輩。
「てか、え!?」
見事なYというかI字のバランスから慌てて目を背けると、先輩はくすくすと笑った。
「何焦ってんの?」
「いや、スカート!!」
「下穿いてるよ?」
「そういうことじゃなくて……」
「仕方ないなぁ」
まだ少し笑いながらファスナーを下げる音がする。
そんなの更にドキドキして俺はどうしていいのかわからない。

