「せっかくの土曜だし楽しもーよ!ね?」
聞こえる声にもイラつきを抑えつつ席に戻ると、ソファー席に座る先輩の左右に居た男たちはこっちを見て笑顔を凍り付かせた。
とりあえず無言でスープをテーブルに置くと、男たちはパッと立ち上がる。
「か、彼氏デカくね?」
ポンポンと俺の腕を軽く叩いてきた男を睨むと、男はビクッと跳ねた。
「邪魔」
もう一人の男も睨んでやると、二人はヘラヘラ笑って誤魔化しながら去って行く。
昼過ぎのファミレスは客もそんな多くはなくてすぐに男たちが店を出て行くのが見えた。
ホッと息を吐き出しつつ、すぐに先輩を見る。
「変なことされてないですか!?」
慌てて先輩に聞くと、先輩はくすくすと笑い出した。
「ちょっ、先輩?」
聞いても、先輩はまだ笑っている。
「な、何ですか!?」
俺も慌てて座ると、先輩は手を伸ばしてきて俺の手を握った。
「あんな怖い顔するんだねぇ」
「はい?」
「カッコよかったよ?」
言ったのは自分なのに照れたらしく顔を隠す先輩。
「っ……」
俺まで釣られてしまって、二人で手を繋いだまましばらく俯いていた。
聞こえる声にもイラつきを抑えつつ席に戻ると、ソファー席に座る先輩の左右に居た男たちはこっちを見て笑顔を凍り付かせた。
とりあえず無言でスープをテーブルに置くと、男たちはパッと立ち上がる。
「か、彼氏デカくね?」
ポンポンと俺の腕を軽く叩いてきた男を睨むと、男はビクッと跳ねた。
「邪魔」
もう一人の男も睨んでやると、二人はヘラヘラ笑って誤魔化しながら去って行く。
昼過ぎのファミレスは客もそんな多くはなくてすぐに男たちが店を出て行くのが見えた。
ホッと息を吐き出しつつ、すぐに先輩を見る。
「変なことされてないですか!?」
慌てて先輩に聞くと、先輩はくすくすと笑い出した。
「ちょっ、先輩?」
聞いても、先輩はまだ笑っている。
「な、何ですか!?」
俺も慌てて座ると、先輩は手を伸ばしてきて俺の手を握った。
「あんな怖い顔するんだねぇ」
「はい?」
「カッコよかったよ?」
言ったのは自分なのに照れたらしく顔を隠す先輩。
「っ……」
俺まで釣られてしまって、二人で手を繋いだまましばらく俯いていた。

