土曜日、男バスは朝から学校で練習で、女バスは練習試合に行っていた。
姿さえ見えないのは寂しい。
だが、女バスが外に出ているお陰でどっちも朝から……つまり終わったら会える可能性は高かった。
「はぁ……キッツ……」
ドリンクを取りに来た力也に渡してやると、力也は勢いよく口にして座り込む。
「なぁ、流星。ローに居て反対の下から越えてトモ先輩来た時ってあれでいいの?」
「お前は今中途半端に上がって中に入ってるだろ?」
作戦ボードを手にして素早くマグネットを置くと、俺も座って力也の前に見せた。
それに気付いてトモ先輩とセイ先輩がやって来る。
「左から攻めてきて力也が外に退いてディフェンスもついて来ればトモ先輩がバックシュート」
マグネットを動かすとみんながこくりと頷いた。
「これで力也のディフェンスが残れば力也がもらって外からシュート」
「いや、それは俺入んねぇし」
ボールを模しているオレンジのマグネットを動かすと、力也が頬を掻く。
「スリーとは言ってないし練習しろよ」
ビシッとツッコんでやると、力也は少し口を尖らせた。
「それかゴール下でお前がスクリーン掛けて、そのまま自分のディフェンスとトモ先輩のディフェンスも引き連れて降りてきたダイ先輩が外からスリーか。手渡しでもらってお前がゴール下叩き込むか」
「こんがらがってきた」
話しながらパターンを示していくと、力也はガシガシと短い髪を掻き乱す。
姿さえ見えないのは寂しい。
だが、女バスが外に出ているお陰でどっちも朝から……つまり終わったら会える可能性は高かった。
「はぁ……キッツ……」
ドリンクを取りに来た力也に渡してやると、力也は勢いよく口にして座り込む。
「なぁ、流星。ローに居て反対の下から越えてトモ先輩来た時ってあれでいいの?」
「お前は今中途半端に上がって中に入ってるだろ?」
作戦ボードを手にして素早くマグネットを置くと、俺も座って力也の前に見せた。
それに気付いてトモ先輩とセイ先輩がやって来る。
「左から攻めてきて力也が外に退いてディフェンスもついて来ればトモ先輩がバックシュート」
マグネットを動かすとみんながこくりと頷いた。
「これで力也のディフェンスが残れば力也がもらって外からシュート」
「いや、それは俺入んねぇし」
ボールを模しているオレンジのマグネットを動かすと、力也が頬を掻く。
「スリーとは言ってないし練習しろよ」
ビシッとツッコんでやると、力也は少し口を尖らせた。
「それかゴール下でお前がスクリーン掛けて、そのまま自分のディフェンスとトモ先輩のディフェンスも引き連れて降りてきたダイ先輩が外からスリーか。手渡しでもらってお前がゴール下叩き込むか」
「こんがらがってきた」
話しながらパターンを示していくと、力也はガシガシと短い髪を掻き乱す。

