またタイマーが鳴って先輩たちがコートに入るのを見て俺らも立ち上がる。
「チーム変えるか?」
ウエ先輩がコートのほぼ中央で話していたセイ先輩たちのとこに声を掛けると、トモ先輩はちょっと眉を寄せてセイ先輩を見た。
何やら話しているようだがよく聞こえず、俺と力也がとりあえず近づくと、
「トモ!いーんじゃね?付き合い方は人それぞれだろ?」
リョウ先輩はトモ先輩とセイ先輩の肩に手を置いて笑う。
「何の話だよ」
「セイにちゃんと彼女ができたって話っ!」
ウエ先輩が理解できていないというように眉をひそめると、リョウ先輩はにこにこしてグーを差し出した。
「えっ!?」
思わず声を出してしまうと一瞬セイ先輩と目が合う。
だが、すぐにチーム変えになって俺は頭の中でグルグル考えながらただ拳を出していた。
「えーと?俺、上松、リキ、ヨッシー……ってデカっ!誰がボール運ぶんだよ。俺か?」
メンバーを確認して苦笑いするリョウ先輩。
だが、そんなことよりさっきリョウ先輩が言った“《《ちゃんと》》彼女”が頭から離れない。
いつものフリな気もしたが、ちょっと違って聞こえたのはなぜか?
軽いノリでキスをしているように見えたし、菊川先輩と話していたセイ先輩と三木先輩はフリだと言っていたのに?
菊川先輩もだいぶ突っ込んでいたし、俺が離れた後、二人の関係に変化があったのだろうか?
セイ先輩をじっと見ても特に変化は見られない。
でも、もしフリじゃなくなって二人が恋人同士になったのなら……
「チーム変えるか?」
ウエ先輩がコートのほぼ中央で話していたセイ先輩たちのとこに声を掛けると、トモ先輩はちょっと眉を寄せてセイ先輩を見た。
何やら話しているようだがよく聞こえず、俺と力也がとりあえず近づくと、
「トモ!いーんじゃね?付き合い方は人それぞれだろ?」
リョウ先輩はトモ先輩とセイ先輩の肩に手を置いて笑う。
「何の話だよ」
「セイにちゃんと彼女ができたって話っ!」
ウエ先輩が理解できていないというように眉をひそめると、リョウ先輩はにこにこしてグーを差し出した。
「えっ!?」
思わず声を出してしまうと一瞬セイ先輩と目が合う。
だが、すぐにチーム変えになって俺は頭の中でグルグル考えながらただ拳を出していた。
「えーと?俺、上松、リキ、ヨッシー……ってデカっ!誰がボール運ぶんだよ。俺か?」
メンバーを確認して苦笑いするリョウ先輩。
だが、そんなことよりさっきリョウ先輩が言った“《《ちゃんと》》彼女”が頭から離れない。
いつものフリな気もしたが、ちょっと違って聞こえたのはなぜか?
軽いノリでキスをしているように見えたし、菊川先輩と話していたセイ先輩と三木先輩はフリだと言っていたのに?
菊川先輩もだいぶ突っ込んでいたし、俺が離れた後、二人の関係に変化があったのだろうか?
セイ先輩をじっと見ても特に変化は見られない。
でも、もしフリじゃなくなって二人が恋人同士になったのなら……

