年明け最初の練習。
終わって片付けをしていると、たまたま先輩たちの話が聞こえてきた。
それぞれの初詣事情で聞き流していたが、セイ先輩が三木先輩と手を繋いで二人で初詣に行っていたなんて聞こえて、思わず振り返ってしまう。
その時にもう一面に居る菊川先輩と目が合って、俺は何となく会釈だけしてまたコートに背を向けた。
手を繋いで初詣って……もう付き合ってるんじゃないのか?
思うがそんなことは聞けない。しかも、
「あーでも、最近アリスちゃんと距離近いしちょいちょい手繋いでるよな?」
トモ先輩がのんびりとそんなことを言うのを聞いて、そっちに意識を集中させてしまう。
「アリスちゃんの方が身長デカいわけじゃん?キスとかってさぁ……」
声が出そうになるのを何とか堪えた。
ちょいちょいくっついて手を繋いで歩いてって……更にキスの話題も出るなんて……。
「流星ー?」
呼ばれて慌てて見ると、力也がウォータージャグを持ってヒサたちと呼んでいた。
「これ、先に洗っとけばいいのか?」
「あ、あぁ。……頼む」
「どったの?」
動揺が出てしまったのをヒサに不思議がられてフルフルと顔を振る。
力也たちを見送ってまた体育館に目を戻すとセイ先輩は女バスの方を見ていて、それに気付いた三木先輩も笑いながら手を振っていた。
終わって片付けをしていると、たまたま先輩たちの話が聞こえてきた。
それぞれの初詣事情で聞き流していたが、セイ先輩が三木先輩と手を繋いで二人で初詣に行っていたなんて聞こえて、思わず振り返ってしまう。
その時にもう一面に居る菊川先輩と目が合って、俺は何となく会釈だけしてまたコートに背を向けた。
手を繋いで初詣って……もう付き合ってるんじゃないのか?
思うがそんなことは聞けない。しかも、
「あーでも、最近アリスちゃんと距離近いしちょいちょい手繋いでるよな?」
トモ先輩がのんびりとそんなことを言うのを聞いて、そっちに意識を集中させてしまう。
「アリスちゃんの方が身長デカいわけじゃん?キスとかってさぁ……」
声が出そうになるのを何とか堪えた。
ちょいちょいくっついて手を繋いで歩いてって……更にキスの話題も出るなんて……。
「流星ー?」
呼ばれて慌てて見ると、力也がウォータージャグを持ってヒサたちと呼んでいた。
「これ、先に洗っとけばいいのか?」
「あ、あぁ。……頼む」
「どったの?」
動揺が出てしまったのをヒサに不思議がられてフルフルと顔を振る。
力也たちを見送ってまた体育館に目を戻すとセイ先輩は女バスの方を見ていて、それに気付いた三木先輩も笑いながら手を振っていた。

