アースティア暦 1000年・西暦2030年・7月1日・午後12時45分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸・ユーラシナ大陸中央地域南西部地方・ローラーナ帝国・ローラーナ帝国南東部地域ゾルモン地方・ゾルモン内陸海・ゾルモン大島諸島・ローラーナ帝国・第四方面軍本拠要塞基地・ゾルモン要塞・ゾルモン要塞上空にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





 アメリカ合衆国軍を中心とした地球連合諸国艦隊は、イギリス空軍を先鋒部隊とした航空隊をゾルモン要塞に送り込んだ。



 EU諸島とは、EU加盟国やヨーロッパ系国家群の地方都市及び軍事基地や公共交通機関施設、所謂港や空港施設等が異世界アースティア・南ユーラシナ大陸地方のカレールーナ大海洋の沖合い有った群島やヨーロッパ系各国の飛び地や離島等が転移して集まった地帯の事である。



 不運にも超自然的天災と言う事態ゆえに、この異世界に転移してしまったヨーロッパ系の地域や民間人や公職人や多数の国軍将兵達は、フォークランド諸島で行われた定期合同演習や国内で行われた演習転移事件。



 消失後に居残った地球各国の国々ではそう呼ばれ事に成った怪異事件。



 更には地方基地や哨戒活動中の各種装備の乗り物等々と様々な形で転移してしまった者達が異世界の孤島とも言うべきEU諸島へと集まって居た。



 その軍の規模は、最低でも100名以上の国から数千規模の軍隊までと、その様相規模は様々である。



 もし日本のミリタリーマニアがこの状況下を見聞きして居たら、丸でリアルなエ〇ア88様な光景だと言うだろう。



 その連合軍の先方隊はイギリス空軍・フィンランド空軍。



 第二部隊をフランス空軍・ドイツ空軍・スウェーデン空軍。



 中軍に位置して居る第3軍は、主力軍のアメリカ合衆国空軍の航空隊と爆撃機のB-52とB-2から成る爆撃1個中隊。



 左翼はオランダ空軍・イタリア空軍・ノルウェー空軍。右翼はスペイン・ポルトガル・東欧諸国空軍。



 最後尾にスリランカ・ベルギー・デンマーク・ポーランド空軍等々から成る航空隊が後に続く。



ゾルモン要塞奇襲作戦に参加する主な地球系国家軍は以下の通り。





アメリカ空軍 F-35C 100機



       F/A-18E/Fスーパーホーネット×50機

       

       B-52×10機



       B-2×10機



アメリカ海軍 原子力空母 ジョージ・H・Wブッシュ



             ロナルド・レーガン



            巡洋艦7隻 駆逐艦13隻



            潜水艦5隻





イギリス空軍 ユーロファイター タイフーン多用途戦闘機×35機





       F-35B多用途戦闘機×21機



       トーネード IDS×20機



       ボーイング E-3D早期警戒管制機×2機



イギリス海軍 クイーン・エリザベス級×2隻  艦載機(F-35B)



       プリンス・オブ・ウェールズ

  

       ミサイル駆逐艦45型×3隻



       フリゲート艦23型×3隻



       フリゲート艦26型×3隻



フランス空軍  ダッソー ラファールB/C多用途戦闘機×30機

      

        ユーロファイター タイフーン戦闘機×35機 

 



        KC-135空中給油機×3機





フランス海軍 シャルル・ド・ゴール(空母)×1隻



       フリゲート艦 ラファイエット級×3隻

       

       駆逐艦 フォルバン級×2隻





ドイツ空軍 ユーロファイター タイフーン戦闘機×35機 



      トーネード IDS×17機



      MIM-104 パトリオット地対空ミサイル×7両



ドイツ海軍 潜水艦 212A型×6





     フリゲート艦 バーデン・ヴュルテンベルク級×1隻



     ブラウンシュヴァイク級×2隻



     バーデン・ヴュルテンベルク級×2隻







 ドイツ陸軍  パトリオットPAC3地対空ミサイル×7両









ポーランド空軍  F-35A ×15機



         F-16 C/D×15機



ポーランド海軍  オルカン級×3隻





フィンランド空軍 ボーイングF-18C/Dホーネット×13機





          BAEシステムズホークMk.51/51A13機





 フィンランド海軍 ハミナ級ミサイル艇×2



          ラウマ級ミサイル艇×2



          RBS-15KA発射車両×5



  スウェーデン海軍 潜水艦 新セーデルマンランド級×1隻



           ヴィスビュー級×3隻



           ストックホルム級×2隻  





フィンランド空軍  ボーイングF-18C/Dホーネット×13機





          BAEシステムズホークMk.51/51A13機





スウェーデン空軍 サーブ 39 グリペン×18機





スウェーデン海軍 潜水艦 セーデルマンランド級×1隻



         ヴィスビュー級×3隻



         ストックホルム級×2隻  





ノルウェー空軍 F-35ライトニングⅡ×8機



        ジェネラル・ダイナミクス F-16A/B戦闘機×7機



        ロッキード P-3C哨戒機×1機







ノルウェー海軍   潜水艦 ウーラ級×2隻



         

         

フリチョフ・ナンセン級 フリチョフ・ナンセン・トール・ヘイエルダール×2隻



           シェル級ミサイル艇 シェル ストルム スクッド×3隻







ノルウェー陸軍 MLRS×6両





ポルトガル空軍 ジェネラル・ダイナミクス F-16A戦闘機×8機



        ロッキード・マーティン F-16MLU多用途戦闘機×8機

         

        ロッキード P-3P哨戒機×2機









ポルトガル海軍   209PN型潜水艦×2 



          フリゲート艦 カレル・ドールマン級×2隻



スペイン空軍    ユーロファイター タイフーン戦闘機×10機



          EF-18A/B戦闘機×15機



スペイン海軍    フリゲート艦 アルバロ・デ・バサン級×2隻

       

          哨戒艦 メテオロ級×2隻







イタリア海軍    カヴール (空母)×1 艦載機 (F-35B)×12



          潜水艦212A型×2

       

          サルヴァトーレ・トーダロ



          ベルガミーニ級 ×3隻



          アンドレア・ドリア級×2隻



          サン・ジョルジョ級×3隻





イタリア空軍    ユーロファイター タイフーン×14機



          ロッキード C-130 ハーキュリーズ×2機







ベルギー海軍    フリゲート艦 カレル・ドールマン級×2





ベルギー空軍    F-16MLU戦闘機×14機









オランダ空軍  



   ジェネラル・ダイナミクス F-16MLU AM/BM多用途戦闘機 × 20機



          MIM-104パトリオット地対空ミサイル × 5両



オランダ海軍    デ・ゼーヴェン・プロヴィンシェン級フリゲート艦×2

       

          ホラント級哨戒艦×3





デンマーク空軍   F-16戦闘機×14機 



          F-35A戦闘機×15機



デンマーク海軍   イヴァー・ヒュイトフェルト級×3隻





スリランカ海軍   スカーニャ級哨戒艦×1隻



          リライアンス級カッター×1隻



          ミサイル艇 サール4型 ×2隻



スリランカ空軍   クフィル×6機

        

          MiG-27×6





 集まった各国軍の陣容は、丸でおもちゃ箱をひっくり返してかのような陣容である。



 これらの装備や人員は、数年間の間に地球から消え失せてしまった物である。



 そして、地球中の国々が卒倒してしまう事件であったが、それが異世界へと消えた同胞達を助ける一助に成るとは、不幸中の幸いと言ったら良いのか?如何かすら分からない展開でもある。



 この軍勢が、これからゾルモン要塞を粉微塵にして行くのだから、アーノルド・ドズール大将も真っ青な出来事と成るだろう。 





 そんなゾルモン要塞では、居残って居る僅かな留守居軍である6千人程度の守備隊の将兵たちが、遠征軍の勝利の報せと凱旋して帰る事を待ち侘びながら、のんびりとした時間が流れていた・・・・時である。





 キイイイイイイイィィィィィィィィィーーーーーーーーーーーーンンッ!!!ゴオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーンンッ!!!



「んん??」



「何だ?・・・・・・・」



 とある守備隊の竜騎士航空隊の竜騎士は、遠くから微かに響き渡るジェット戦闘機やミサイルのロケットブースター音を聞き付けたらしく、何の音かと首を傾げていた。



「おいっ!!如何したんだっ!?」



「遠くから金属を強く擦った様な音が聞こえるんだが・・・・・・・・・・」



「はぁ?何だそりゃっ!?」



「俺だって耳が悪い訳じゃ無いぞっ!!聞いた事も無い音なんだから、表現のしようが無いんだよっ!!」



「そりゃ風の靡く音を聞き違えた・・・・・・」



 キイイイイイイイィィィィィィィィィーーーーーーーーーーーーンンッ!!!ゴオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーンンッ!!!・・・・・・・・・ドカドカドカドカドッカーンッ!!





「何だとっ?!」



「これはっ!!」





 カンカンカンカンッ!!カンカンカンカンッ!!カンカンカンカンッ!!カンカンカンカンッ!!



 カンカンカンカンッ!!カンカンカンカンッ!!カンカンカンカンッ!!カンカンカンカンッ!!



 カンカンカンカンッ!!カンカンカンカンッ!!カンカンカンカンッ!!カンカンカンカンッ!!





 突然の事で呆然と立ち尽くすゾルモン要塞守備隊の者達。



 手始めに突如として飛来して来たのは、地球連合諸国に所属する陸海空の長距離誘導ミサイル発射車両からのミサイルの雨だった。



 各発射車両は、射程圏内ギリギリの島々に展開して、地球連合諸国艦隊と共に南東部ゾルモン地方の南部地域の軍事基地や関連施設を集中攻撃して居るのだった。





 地球連合諸国艦隊のミサイルは、ゾルモン地方の中央部の軍事基地や関連施設を担当し、地球連合諸国航空隊は、全域をカバーする形で、満遍なく爆撃をして行く予定である。







 カンカンカンカンッ!!カンカンカンカンッ!!カンカンカンカンッ!!カンカンカンカンッ!!



 カンカンカンカンッ!!カンカンカンカンッ!!カンカンカンカンッ!!カンカンカンカンッ!!



 カンカンカンカンッ!!カンカンカンカンッ!!カンカンカンカンッ!!カンカンカンカンッ!!



 

 緊急警報を報せる半鐘の金の音がゾルモン地方の全域に鳴り響いて居た。



「敵襲うううううぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーっ!!!!」



 ゾルモン要塞の主要基地・支部基地・砦・城・軍事施設全ての彼方此方で、敵襲だと声を張り上げた叫ぶ守備隊の者達。



 ローラーナ帝国史上初めての第二防衛ラインたるゾルモン地方・ゾルモン内陸海・ゾルモン大島諸島・ゾルモン要塞と言った地名・地域への直接攻撃である。





 この日、ローラーナ帝国とゾルモン地方に激震が走り、青天の霹靂とも言える有り得ない出来事と言える暴風の嵐が吹き始めたのであった。



 ゾルモン大島諸島の中央に作られたゾルモン要塞の守備を任されて居たのは、ジン・マナガラン大佐。



 アーノルド・ドズール大将が背を任せられる武人である称される攻守ともに優れた軍人として帝国内でも良く知られて居た人物である。 





 後世の歴史書では、オローシャ帝国攻めで、ゾルモン要塞軍団総戦力の大半が居なく成って居たゾルモン要塞の留守中に、地球連合諸国艦隊が奇襲攻撃を受けてしまった為、手酷い目に遭ってしまった人物として知られて行く事に成った軍人と成って居る。





「くっ!!何処からだっ!!何所の軍勢なんだっ!!」



「わっ、分かりませぬっ!!」



「突然、金属音と共に空飛ぶ鉄槍と鉄の飛行物体が現れ、我がゾルモン要塞とそれに関連して居るゾルモン地方の全軍事施設を無差別に攻撃して来て居りますっ!!」



「報せでは、最初の一撃で南部を中心とした軍施設や守備隊の半数がやられた所も在るとか?」





 カンカンカンカンッ!!カンカンカンカンッ!!カンカンカンカンッ!!カンカンカンカンッ!!



 カンカンカンカンッ!!カンカンカンカンッ!!カンカンカンカンッ!!カンカンカンカンッ!!



 カンカンカンカンッ!!カンカンカンカンッ!!カンカンカンカンッ!!カンカンカンカンッ!!





「ともかく直ぐに迎撃だっ!!急げっ!!」



「ははっ!!」



 地球系国家軍と違って、直ぐに反撃対応に移るのが鈍いローラーナ帝国軍。



 これは通信伝達装置の未熟さとレーダー装置が無い事が、この戦いでの勝負の分かれ目と成ってしまって居た事が原因と成って居た。



(ドズール閣下の居ない留守を狙ってのゾルモン要塞を中心としたゾルモン地方の全域に航空戦力による奇襲攻撃だと?)



(こんなとんでもない無謀な作戦を何所のどいつが思い付いのだ?)



「マナガラン大佐っ!!敵騎からのと敵基地から発射された思わしき長距離兵器攻撃が再度飛来して来ましたっ!!その数は多数っ!!」



「総員っ伏せろおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーっ!!!!」







 キイイイイイイイィィィィィィィィィーーーーーーーーーーーーンンッ!!!ゴオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーンンッ!!!・・・・・・・・・ドカドカドカドカドッカーンッ!!





 ゾルモン要塞の司令本部が置かれて居るゾルモン大島諸島に、アメリカ空軍の爆撃機や戦闘機の空爆、米軍艦隊からミサイル攻撃を受けて大被害を被ってしまう。



 流石は泣く子も黙るアメリカ合衆国軍である。





 戦争に関して、敵に対しては本当に容赦が無い。



 敵の司令本部に対して、躊躇も遠慮も無く、爆弾とミサイルを五月雨式に撃ち込む光景は地獄の黙示録と言えた。





「うひょー、米軍の連中。容赦ねぇーなぁーっ!!」



「おいっ!フランスのキザヤローっ!ボーっとしてるんじゃねえっ!そっちに竜騎士3騎が向かったぞっ!!」



「うるせーぞっ!!イギリス野郎っ!!それくらいは見えて居るってーのっ!!俺に尻拭いさせんなっ!!」



 戦闘機乗りと言う奴は、硬派で軟派な連中が多い。



 簡単に分かり易く言えばノリが軽いし、口も悪い。



「お前達っ!!真面目にやらないかっ!!」







 ズダダダダダダッ!!ズダダダダダダッ!!ズダダダダダダッ!!







「「あああぁぁぁーーーっ!!」」と叫ぶ両名。



 討ち取ったのはドイツ空軍の大尉だった。





 この異世界の空でも戦闘の最中だと言うのに、軽口を叩きながら余裕で敵を討ち取って行った。



「あの野郎っ!!」



「俺の獲物をっ!!」



「混戦して来て居る。自部隊の面倒だけでもしっかり見ろっ!!」



「おーい。誰かこっち手伝ってくれっ!!大型タイプのドラゴンが出てきやがった!!」とポーランド空軍の少尉の声が、無線通信機から響いて居た。



「誰かミサイル残って居る奴は?」とデンマーク空軍の中尉が叫ぶ。





「こっちに居るぞっ!」



「お前ら行って来い。」



「おっしゃあああああぁぁぁぁーーーーーっ!!」



「ああっ!!ズルいぞっ!!」イギリス空軍の大尉が、その後を追って言った。



「第一次攻撃隊各位へ、第二次攻撃隊が向かいます。帰還出きる部隊は、直ちに下がって下さい。」



「了解っ!!」



「さてと、バカたちのせいで大物を撃ち損ねたか。ふっ・・・・・」



 ドイツ空軍の大尉は、乗って居るユーロファイター タイフーン戦闘機を反転させ、部下達と共にEU諸島地域へと戻って行ったのであった。