アースティア暦 1000年・西暦2030年・6月20日・午前12時55分・アースティア世界・ユーラシナ大陸・ユーラシナ大陸中央地域・シベリナ中央地方・パイプ・ライン大河・パイプ・ライン大河中央流域地方・ブラキュリオス湖・アルガス公国・レジェンダリア州・レジェンダリア諸島・レジェンダリア諸島西部・セイジョン・ローグリア島・グラブンメイル要塞軍港・いずも型ヘリコプター搭載護衛艦かが・かが艦内・FICにて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 



 移動要塞戦艦デストロイヤー対ダバ派遣艦隊・第3護衛艦隊との戦いは、第3護衛艦隊が、デストロイヤー3号艦を沈めるだけに留まり、その幕を閉じる形で終わってしまった。



 残るデストロイヤー2艦には、飛竜航空隊こそ全滅してしまったが、艦内には無傷のゴーレム兵器とキメラドラゴン等と言った兵器たちが、併せて130体が艦載されて居た。



 それに加えて、試作量産型とは言え、強力な魔導光線砲であるデストロイヤー砲が2門も有るのだ。



 グリクス地方軍団・レジェンダリア諸島遠征軍に取っての勝利への光明たるジョーカー的な切り札が、間も無く最前線の戦地へと到着しようして居た。





 ダバ派遣隊の司令官にして、日シベ合同作戦軍総司令官である置鮎竜次郎一佐は、第3護衛艦隊の戦闘結果を聞いて、概ね予想通りと呟いた。



「洲崎は、予想通りに良く戦ってくれた。三石も鼻が高いだろう?先輩として・・・・」



 カメラを用いての画像通信に、映って居る三石琴実二佐は、置鮎一佐からの一言に頷いて居た。



「はあ~、やっとあの子が、独り立ちしたと思えましたよ。」



「ですが、その洲崎が倒れたって聞きましたが?」



「耳が早いな。」



「海自の女性自衛官同士の情報網を侮らないで下さい。」



「只でさえ、派遣されて居る女性自衛官の総数は、全体で約2割五分程度ですよ。」



「ダバ派遣隊内では、陸海空自衛隊員の中でも、海自隊員がその中でも最も多いんですよ。」



「それでも一艦に付き、多くても7人が、やっとなんですから情報網の伝達なんてあっと言うまですよ。」 



「一応、緘口令を敷いて居るんだけどなぁ~・・・・・」

 

「今回は私の事を気遣って、あかつきの乗員の子達が報せてくれただけですから、大事にはしないで下さいね。」



「冗談だ。顔見知りが大変だと言うくらいでのやり取りじゃ、俺でも目くじらを立てんよ。」



「それよりも・・・・」



「移動要塞戦艦デストロイヤーですね。」



「ああ、そうだ。」



「あのふざけたデザインの大型移動要塞戦艦を如何にかしないと、最後の最後でこの戦いは、俺達の敗戦だ。」



「これはシベリナ連合各国が敗戦したと言うだけでは無い。」



「日本が敗戦したと言う口実を敵に与えかねない政治的な意味を持っている。」



「私達の首で済む話では無いですしね。」



「それも生きていればの話しだがな。」



 移動要塞戦艦デストロイヤーのデストロイヤー砲を喰らえば、護衛艦を含めて多数が撃沈し、死傷者の数が鰻上りに成る。



 責任を取ってくれーと言っても現場の人間が生きて居るとも限らず、安元総理か小西防衛大臣が野党やマスコミに国民から糾弾され、戦争が続けられるなくなる可能性すら有る。



 そうなれば、日本国と地球系転移国家群は、中立国と交易するしか無くなり、殆んど国と鎖国するしかない。



 それでは色々と将来が困る事に成るのだ。戦わなければ、勢力と国力を維持が出きないジレンマを抱えて、間も無く日シベ合同軍は決戦に挑む事に成るのだ。



「皮肉にも、正にその言葉通りですね。」





「それでは、決戦では・・・・・」



「ああ、やっと全力が出せるよ。」



「こっちにも切り札3枚有るしな。向こうは2枚。この差が如何出るかな?」



「ふふっ、そうですね。では・・・・・・」



 二人は通信機のカメラ越しに敬礼をして通信を終える。・・・・・・・間も無く決戦が始まる。





 アースティア暦 1000年・西暦2030年・6月20日・午後13時15分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸・ユーラシナ大陸中央地域・シベリナ中央地方・パイプ・ライン大河・パイプ・ライン大河中央流域地方・ブラキュリオス湖・アルガス公国・レジェンダリア州・レジェンダリア諸島・レジェンダリア諸島西部・セイジョン・ローグリア島・セイジョン・ローグリア城・セイジョン・ローグリア城郊外・ローラーナ帝国軍・グリクス地方軍団・レジェンダリア諸島遠征軍・野戦司令部・グリクス地方軍団・グリクス地方艦隊総旗艦・ドッコス・ギアレス級空挺戦艦オクト・ガレオンにて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





 一方のグリクス地方軍団・レジェンダリア諸島遠征軍にも、東から凶報と吉報の報せが届いて居た。





「なっ、何だとっ?!占拠して居たカントルナ砦が落ちただとっ?!」





「はぁ、はぁ、はぁ、ははいっ!」





「アルガス騎兵団の団長の疾風のゼータ・ビダインとニホン海軍の中型戦艦隊7隻が、突如として現れ、我らが守備していたカントルナ砦を強襲し、陥落っ!」



「もっもっ・・・申し訳御座いまっ・・・・・」



 其処でカントルナ砦からやって来た、血だらけの傷だらけだった伝令官は、重要な事柄に付いて報せ終えると、緊張の糸が切れた為か、その場で力尽きて、気絶をしてしまった。





 恐らくはビダイン騎士団長が率いる騎兵隊に徹底的に追い散らされたのだろう。



「まさか・・・・・・この報せ・・・・・・しまったっ!我々は敵に嵌められたかっ!?」



 仮にもガミトフは、グリクス地方軍団を束ねて居る方面軍の司令長官である。



 良くない報せを一つ聞いて、嫌な予感が直感で感じられた。





 其処へ更なる凶報が、彼の下へと舞い込んで来た。







「報告うううぅぅぅーーーーっ!!!」



「何用だっ!?」



「はっ!只今っジャイアガル軍港基地から、火急の報せを持って来たと、同基地に所属して居た、伝令官が申して来て居ります。」



「其れならば、言わなくても分かって居ると伝えて置けっ!」



「ジャイアガル軍港基地が、落ちたのだろうとな。」



「えっ?・・・・・・」



 ガミトフに一喝怒鳴られる形で、言おうとして居た事を言われ、ポカンと成る下士官。



 だが、彼は直ぐに正気を取り戻す。



「ははっ!了解しましたっ!」



「ああ、それとだ。この者と、ジャイアガル軍港基地から来た者に、十分な休息を取らせて、やってくれ。」



「はっ!」



 報せを伝えに来た直属の下士官は、直ぐにジャイアガル軍港基地からやって来た伝令官の下へと急いで戻って行った。





 倒れ込んでいたカントルナ砦の伝令官は、担架で手当てを受けながら傷病人が居る後方に止め置かれて居る輸送艦へと運ばれて行った。



「報告ーっ!」



「今度は何だ?」



「ははっ!たった今移動要塞戦艦デストロイヤー艦隊より、魔信が入りまして御座いますっ!」





「おおっ!やっと来たか?」



 ガミトフはやっと来たのかと大いに喜んだ。



「時計で後一時間くらいで、この最前線へと到着するとの事です。」



「ですが、移動要塞戦艦デストロイヤー艦隊は、先ほどニホン艦隊の別働艦隊と交戦し、3号艦が撃沈したとの事です。」



「むう・・・・・そうか・・・それは誠に遺憾では有るが、他は無事なのだな?」



「はい。残る2艦は装甲に傷こそ負って居ますが、移動には支障が無いとの事です。」





「それはそれで朗報だが・・・・うーーむ・・・一時間か・・・・流石にそれでは、我が軍の兵力と体力が持たんな。」





 ガミトフは、先ほどの喜びの笑顔から一転して、渋い顔をしながら嫌な報告を聞いた思った。





 折角、苦労して大金や十分な根回して、勝てる算段を付けたのにと、肝心の切り札である移動要塞戦艦デストロイヤーの一隻沈められた事に対して、チョロチョロと嗅ぎ回わり、自分の行動を邪魔して来る日本艦隊の事を苦々しく思って居た。





「既に我が遠征軍団は、4時間もの間、シベリナ連合軍への総攻撃を掛けっぱなしだ。」





「流石に、そろそろ攻め入って居る将兵の皆も、へばって来るぞ・・・・・」



「ガミトフ閣下、此処は一旦、戦線を整理する意味を込めて、休息を取っては如何でしょうか?」



「だが、敵は別働隊を編成して、後方に差し向け、我らを東西から包囲しようとして居るのだぞ?」



「敵も恐らく敵も何らかの手段で、移動要塞戦艦デストロイヤー艦隊の来襲を報せる筈です。」



「詰まり、後ろから威圧こそすれども、手出しが出きなく成ったと言う事か?」



「その通りで御座います。」



「それに苦しいのは敵も同じ、敵も一息を付きたいと考え、此方の行動を黙認すると思われますが、如何でしょう?」



「ふむ、貴官の意見にも一理有るな。分かった。その進言を受け入れる。」





「各軍は周囲を警戒しながら全部隊を後方に下がらせ、傷病人を下がらせろっ!」



「決戦ではどうなるかは分からん。」



「足手まといに成る様な者達は、帝国領内の安全地域へと送り届けよ。」



「はっ!」





 ガミトフ達は、戦線の維持と整理、援軍の合流する為にも、一時的な戦闘停止を決めたの同時に、暫しの休戦を取ったのであった。





 



 アースティア暦 1000年・西暦2030年・6月20日・午前13時32分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸・ユーラシナ大陸中央地域・シベリナ中央地方・パイプ・ライン大河・パイプ・ライン大河中央流域地方・ブラキュリオス湖・アルガス公国・レジェンダリア州・レジェンダリア諸島・レジェンダリア諸島西部・セイジョン・ローグリア島・セイジョン・ローグリア城・セイジョン・ローグリア城各周辺及び第二防衛ライン・ナガシノ野戦陣地にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・







 ガミトフの命令で、戦線整理を目的とした一時的な戦闘停止が通達され、その動きが慌しく成った頃である。



 日シベ合同作戦軍が立て篭もるナガシノ野戦陣地では、敵軍が徐々に後退を始めて行く姿が見受けられて居た。





「おおっ!!敵が撤退して行く?」





「違います。あれは・・・・・・・・恐らくは、一時的な後退です。」



 中央線を中心に、各魔導騎士団を統括しているレイダー騎士団長が、小高い丘の上で、敵の動きを良く見定めながら言う。



「多分、戦線整理でしょう。我らも戦闘停止します。」



「了解ですっ!全部隊へ通達っ!撃ち方止めえええええええぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーっ!!!」





「「「「「撃ち方止めえええええええぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーっ!!!」」」」」







 ズダダダダダタダダダッ!!!ズダダダダダタダダダッ!!!



 バァンッ!!!バァンッ!!!バァンッ!!!バァンッ!!!



 ダンダンダン、ダンダンダン、ダンダンダン、ダンダンダン。



 バシューーッ!!!ゴオオオォォォォォーーーー!!!





「撃ち方止めえええええええぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーっ!!!」と日シベ合同作戦軍が立て篭もる最前線の馬防柵のある塹壕地点で戦闘停止が通達される。





パンパンパンッ!!!パンパンパンッ!!!パンパンパンッ!!!



パンパンパンッ!!!パンパンパンッ!!!パンパンパンッ!!!





「前線各員各隊っ!撃ち方止めえええええええぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーっ!!!」



 レイダー騎士団長の戦闘停止命令は、その他の戦線にいる部隊にも伝播して行く。



 陸自だけの戦線も井上一佐が各方面の軍団長や陸自幹部の進言を受けて、停止命令が通達された。



 レイダー騎士団長が居る位置は魔法射撃攻撃を見定める為に、戦線中央付近の小高い丘の上に立って居るからこその判断だった。





ズドドンッ!!ズドドンッ!!ズドドンッ!!ズドドンッ!!ズドドンッ!!



ズドドンッ!!ズドドンッ!!ズドドンッ!!ズドドンッ!!ズドドンッ!!



ズドドンッ!!ズドドンッ!!ズドドンッ!!ズドドンッ!!ズドドンッ!!



ズドドンッ!!ズドドンッ!!ズドドンッ!!ズドドンッ!!ズドドンッ!!





「射ち方止めえええええええぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーっ!!!」



「了解っ!最終弾発射後、撃ち方停止いいいいいぃぃぃぃぃーー-----っ!!!」





 陸自特科大隊とアルガス大砲大隊の砲撃も停止され、最後の弾着音が戦場に鳴り響くと、ようやく戦場は静まり、暫しの静けさが訪れてたのである。





 両軍は戦線の整理に入る。死体を片付け、傷病人を後送したり、邪魔な瓦礫をどかして、壊れた陣地を整備と整地を施して行くのだ。



 そう言った作業をしながら交代で、まだ大きな怪我等を負って居ない者は休息を取ったり、軽傷な者は治療を受けたりして行く。





 そう言ったインターバル的な時間はあっと言う間に過ぎ去り、戦線整理を終えた両軍は、総力で戦う決戦へと移行して行くのであった。





 アースティア暦 1000年・西暦2030年・6月20日・午前13時32分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸・ユーラシナ大陸中央地域・シベリナ中央地方・パイプ・ライン大河・パイプ・ライン大河中央流域地方・ブラキュリオス湖・アルガス公国・レジェンダリア州・レジェンダリア諸島・レジェンダリア諸島西部・セイジョン・ローグリア島・セイジョン・ローグリア城・セイジョン・ローグリア城各周辺及び第二防衛ライン・ナガシノ野戦陣地・先行試作量産型・移動要塞戦艦デストロイヤー1号機艦内にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





 ドスーンッ!!ドスーンッ!ドスーンッ!!!ドスーンッ!!ドスーンッ!!ドスーンッ!!ドスーンッ!!



 ドスーンッ!!ドスーンッ!ドスーンッ!!!ドスーンッ!!ドスーンッ!!ドスーンッ!!ドスーンッ!!





 ドスーンッ!!ドスーンッ!ドスーンッ!!!ドスーンッ!!ドスーンッ!!ドスーンッ!!ドスーンッ!!



 ドスーンッ!!ドスーンッ!ドスーンッ!!!ドスーンッ!!ドスーンッ!!ドスーンッ!!ドスーンッ!!



 ドスーンッ!!ドスーンッ!ドスーンッ!!!ドスーンッ!!ドスーンッ!!ドスーンッ!!ドスーンッ!!









 丸で巨大怪獣かスーパーロボットが歩き回るかの様な足音を響かせて、悠々と進撃して来たのは、移動要塞戦艦デストロイヤーである。









 ドスーンッ!!ドスーンッ!ドスーンッ!!!ドスーンッ!!ドスーンッ!!ドスーンッ!!ドスーンッ!!



 ドスーンッ!!ドスーンッ!ドスーンッ!!!ドスーンッ!!ドスーンッ!!ドスーンッ!!ドスーンッ!!





 ドスーンッ!!ドスーンッ!ドスーンッ!!!ドスーンッ!!ドスーンッ!!ドスーンッ!!ドスーンッ!!



 ドスーンッ!!ドスーンッ!ドスーンッ!!!ドスーンッ!!ドスーンッ!!ドスーンッ!!ドスーンッ!!



 ドスーンッ!!ドスーンッ!ドスーンッ!!!ドスーンッ!!ドスーンッ!!ドスーンッ!!ドスーンッ!!









 ドスーンッ!!ドスーンッ!ドスーンッ!!!ドスーンッ!!ドスーンッ!!ドスーンッ!!ドスーンッ!!



 ドスーンッ!!ドスーンッ!ドスーンッ!!!ドスーンッ!!ドスーンッ!!ドスーンッ!!ドスーンッ!!





 ドスーンッ!!ドスーンッ!ドスーンッ!!!ドスーンッ!!ドスーンッ!!ドスーンッ!!ドスーンッ!!



 ドスーンッ!!ドスーンッ!ドスーンッ!!!ドスーンッ!!ドスーンッ!!ドスーンッ!!ドスーンッ!!



 ドスーンッ!!ドスーンッ!ドスーンッ!!!ドスーンッ!!ドスーンッ!!ドスーンッ!!ドスーンッ!!







 先行試作型の1号艦と2号艦が、無骨なまでに圧巻させる黒光りの重装甲と、その有り得ない程にふざけたデザインが地響きを響かせて、ナガシノ野戦陣地から4キロ離れた地点へと着陣した。





 移動要塞戦艦デストロイヤーが到着した事により、グリクス地方艦隊は、移動要塞戦艦デストロイヤーの後方の3キロ地点へと下がる。



 彼の移動要塞を盾として使いながら、ナガシノ野戦陣地とセイジョン・ローグリア城の両方を立て篭もる軍勢ごと薙ぎ払い、揉み潰す積もりなのだ。



「がははーはっはっはっ!!」



「圧巻だっ!壮観だッ!そして、敵兵の全てがっ!ゴミとチリの様ではないかっ!」



 

 決戦に遅れて来たギンジェム・グェンダー大佐は、移動要塞戦艦デストロイヤー1号艦の艦橋から敵たる日シベ合同作戦軍を見下ろし、丸でお台場のイベントで定番の一言と似た様な言い回しをしながら敵軍を見下して居た。



「大佐ぁっ!何時でもおっぱじめられるますぜっ!!」



「艦載兵器の発進は、何時でも行けます。」





「エレクドラリュウム・ゴーレムとキメラドラゴンを出せえええええええぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーっ!!!」







「了解ですっ!」



「艦内に有る全兵器は、全機起動しっ!!出撃せよっ!!」



「艦内に有る全兵器は、全機起動しっ!!出撃せよっ!!」



「艦内に有る全兵器は、全機起動しっ!!出撃せよっ!!」





 ゴーレム兵器65体とキメラドラゴン65匹が、搭載されて居り、その数を併せると130体は艦載されて居るのだ。



 エレクドラリュウム・ゴーレムは、身長55メートルで重量が550トンくらい有る魔導錬金技術力を駆使して、製造されたゴーレム兵器。



 丸で何処かの超電磁ロボみたいな感じのサイズと重量を持って居ると思えば良い。



 オリハルコン鉱石やミスリル鉱石よりも堅いとされるエレクトリュウム鉱石を多量に使われている人型無人魔動兵器。



 その最大の特徴は、頭部の額に有るエレクトリュウム結晶石から放たれるエレクトリュウムマギウス砲と言う魔力光線砲を撃ち放つ事が出きるゴーレムである。





 一方のキメラドラゴンは、身長が40メートル前後であるが、作り併せによって個体差が激しいらしい。





 帝国が戦場や奴隷市で入手した竜人族と世界各地や自国で飼育入手した竜族、世界中の各種生物を錬金魔法学や魔法生物学の二つを応用した様々な大部の竜を組みあせて作り上げた人工融合生物兵器である。





 その前進はホムンクルスドラゴン計画やホムンクルス生物兵器計画、品種改良生物兵器計画等の研究データが使われて居る。



 その全計画は、帝国総合魔導省と帝国軍務省の二つの国務省が帝国立魔導共同研究所を設立して深く関わっていおり、かなりキナ臭いやり方で素材や素体を掻き集めていると黒い噂が絶えないらしい。



 キメラドラゴンが後部飛行甲板に有る魔導昇降機を使って現れると、続々と空へと舞い上がって行く。



 

 一方のエレクドラリュウム・ゴーレムは、左右のサイドランプが開いて、地上へと出撃して行く姿は、丸で何所かの超時空要塞の陸上起動兵器の出撃風景の様相だったりする。





 両者最後の決戦に向けての陣容態勢が整い、最後の戦いが始まる。