* 空太と別れる話をしなくては……そう思いながら数週間が過ぎた。 「茜?お前ホントにどうした?」 「えっと……何が?」 「いつもの元気は何処行った?」 「私は元気だよ」 私は空太に空元気(からげんき)を見せて笑うが、見透かされたように空太が眉を寄せた。 「俺に相談できないこと?」 「えっと……」 「何?」 「ごめん……」