見慣れた通学路を歩く。
道の端には桜の木があり、風が吹くたびに、桜の花びらが舞う。
春は花粉が多くて嫌いだけど、桜を見るのは好きだ。
桜じゃなくても、植物や、動物、空を見ていると心が安らぐ。
僕の通う高校は最寄り駅から電車に乗って十分の所にある、全校生徒七百人くらいの学校。
これといった目立つところはないが、しいて言うなら部活の種類の多さだろう。
生徒が申請し、条件さえ満たしていれば、新しい部活がすぐにつくれる。
まあ、僕は部活に今までも、これからも、入る気はないんだけど。
駅の改札をくぐろうとしたら、定期を忘れたことに気が付く。
切符を買うために切符売り場の列に加わる。
通勤ラッシュの時間帯なため、切符売り場はそれなりに混雑していた。
その列の中の一人が同じ学校の制服を着ていた。
胸元のリボンが赤色なので、同じ学年だろう。
ジッと見ていると、その顔に見覚えがあることに気が付いた。
…ああ、思い出した、同じクラスの天照さんだ。
一週間前にクラス替えをしたクラスにもうなじんでいる、カースト上位の陽キャで、いつも笑っていて、楽しげな雰囲気をまとっている。
けれど、俺のような陰キャにも話しかけてくれるということでおそらく、学年の中では誰よりも嫌われていないだろう。
まさか同じ駅だったとは…。
声をかけられたりしたら厄介だし、この駅を使うのはやめようか。
幸い、家から学校までは、自転車で行けない距離でもない。
ただ、僕が過剰に反応して、行動を変えるのは、自意識過剰だと思い直す。
声をかけられたりしたら、また検討しよう。
そのまま彼女は僕に気づくことなく改札を通っていく。
僕は、時間に余裕があったため、彼女乗ったあとの一本遅い電車に乗った。
そのまま、電車に揺られながらボーっと窓の外を眺めながら音楽を聴き始める。
電車が駅につき周りの人の波に流されながら学校への道のりを歩き出す。
道の端には桜の木があり、風が吹くたびに、桜の花びらが舞う。
春は花粉が多くて嫌いだけど、桜を見るのは好きだ。
桜じゃなくても、植物や、動物、空を見ていると心が安らぐ。
僕の通う高校は最寄り駅から電車に乗って十分の所にある、全校生徒七百人くらいの学校。
これといった目立つところはないが、しいて言うなら部活の種類の多さだろう。
生徒が申請し、条件さえ満たしていれば、新しい部活がすぐにつくれる。
まあ、僕は部活に今までも、これからも、入る気はないんだけど。
駅の改札をくぐろうとしたら、定期を忘れたことに気が付く。
切符を買うために切符売り場の列に加わる。
通勤ラッシュの時間帯なため、切符売り場はそれなりに混雑していた。
その列の中の一人が同じ学校の制服を着ていた。
胸元のリボンが赤色なので、同じ学年だろう。
ジッと見ていると、その顔に見覚えがあることに気が付いた。
…ああ、思い出した、同じクラスの天照さんだ。
一週間前にクラス替えをしたクラスにもうなじんでいる、カースト上位の陽キャで、いつも笑っていて、楽しげな雰囲気をまとっている。
けれど、俺のような陰キャにも話しかけてくれるということでおそらく、学年の中では誰よりも嫌われていないだろう。
まさか同じ駅だったとは…。
声をかけられたりしたら厄介だし、この駅を使うのはやめようか。
幸い、家から学校までは、自転車で行けない距離でもない。
ただ、僕が過剰に反応して、行動を変えるのは、自意識過剰だと思い直す。
声をかけられたりしたら、また検討しよう。
そのまま彼女は僕に気づくことなく改札を通っていく。
僕は、時間に余裕があったため、彼女乗ったあとの一本遅い電車に乗った。
そのまま、電車に揺られながらボーっと窓の外を眺めながら音楽を聴き始める。
電車が駅につき周りの人の波に流されながら学校への道のりを歩き出す。
