ここは美鈴とミィレインが居る特別観覧席。
美鈴はどうしていいか戸惑っていた。そう、モドルグに超ド直球の告白をされたからだ。
片やミィレインは、とりあえず様子をみている。
そんな中ファルスは、モドルグが美鈴に告白したことに対しなぜか嫉妬していた。
だが神であるファルスにとって初めての感情だ。そのため、なんなのか分からず困惑している。
モドルグはと云うと……。美鈴をみて、ウットリしていた。
それから数分後……血相を変えてドラバルトが部屋の中に入ってくる。
「ハァハァハァ…………これは、どうなっているのだ?」
部屋に入るなりドラバルトは、信じられない光景を目の当たりにした。
そう、なぜかファルスとモドルグが美鈴の手を引っ張り合っていたのである。
「あ、ドラバルト! みてないで助けてよ」
「いったい何があった?」
「訳はあとで話すから……って、痛い!?」
そう言われドラバルトは、勝てそうなモドルグを思い切り殴った。……ハッキリ言って、弱い者いじめだな。
モドルグはなんの前触れもなく、いきなり殴られ床に叩きつけられる。そして、タラッと鼻血が垂れた。
「ド、ドラバルトっ! なぜここに居るのです?」
「フンッ、モドルグ……俺が居てはいけないのか?」
「クッ……ああ、勿論だ。いや、今は違うか……お前に確認したいことがある」
そう言いながらモドルグは、ゆっくり立ち上がる。
「素に戻ったな」
「ああ、お前とはこっちで話した方が早いからな」
「ほう、俺と話だと……面白い。昔馴染みだ……どんな話か楽しみ、って言うと思ったのか?」
そう言われモドルグは首を横に振った。
因みにドラバルトとモドルグは幼馴染だ。しかし気が合わず、いつも喧嘩していたのである。
「思ってないさ。ただ……普通に話して、ハイそうですかって素直に聞いてくれないとは思ってるよ」
「そうだな……二重人格男が。俺は昔からお前が嫌いだ」
「ああ、知っている。昔、散々言われたからな」
モドルグはそう言うとドラバルトを睨んだ。
「まあいい……聞きたいことってなんだ?」
「お前が……今も魔王を崇拝しているのかってことだ」
「そのことか。確かにテルマ様は好きだった。だが、魔王を崇めていた訳じゃない」
それを聞きモドルグは、ニヤリと笑みを浮かべる。
「じゃあ、女神を崇拝するんだな?」
「それも違うな。俺は魔王崇拝派や女神崇拝派の……どっちにも、つく気はない!」
「そうか。お前も、ミスズ様と同じ意見だってことか」
そう言われドラバルトは、コクッと頷いた。
「そういう事か……それで、ファルスとミスズの取り合いをしていた訳だな」
ドラバルトはそう言うとファルスを指差した。
「いや、それは違う。私は、ミスズ様のことを好きになった。だからミスズ様に好きだと告げたら、この男と取り合いになったのだ」
それを聞きドラバルトは、モドルグの顔を思いっきり殴る。
殴られモドルグは、ファルスの方へ飛ばされた。
ファルスは自分の方に飛ばされて来たモドルグを軽く蹴る。だが、少し先まで飛ばされモドルグは壁に激突した。
その後モドルグは、頭から血を流し胸を押さえながら立ち上がる。
「グハッ……なるほど、ドラバルト。この男と同様に……お前も、ミスズ様のことを好きだとはな」
そう言いモドルグは、ファルスを指差した。
「待て……じゃあこの感情は、男が女を好きになった時に起きる現象という事か?」
「そういう事らしい。そうか、俺もそうだったみたいだ。まさか、モドルグに教えてもらうとはな」
「……ガキじゃあるまいし、そんなことにも気づかないとはな」
それを聞きドラバルトとファルスは、モドルグを睨みつける。
そしてその様子をみていた美鈴は、どうしていいか分からず混乱していた。
美鈴はどうしていいか戸惑っていた。そう、モドルグに超ド直球の告白をされたからだ。
片やミィレインは、とりあえず様子をみている。
そんな中ファルスは、モドルグが美鈴に告白したことに対しなぜか嫉妬していた。
だが神であるファルスにとって初めての感情だ。そのため、なんなのか分からず困惑している。
モドルグはと云うと……。美鈴をみて、ウットリしていた。
それから数分後……血相を変えてドラバルトが部屋の中に入ってくる。
「ハァハァハァ…………これは、どうなっているのだ?」
部屋に入るなりドラバルトは、信じられない光景を目の当たりにした。
そう、なぜかファルスとモドルグが美鈴の手を引っ張り合っていたのである。
「あ、ドラバルト! みてないで助けてよ」
「いったい何があった?」
「訳はあとで話すから……って、痛い!?」
そう言われドラバルトは、勝てそうなモドルグを思い切り殴った。……ハッキリ言って、弱い者いじめだな。
モドルグはなんの前触れもなく、いきなり殴られ床に叩きつけられる。そして、タラッと鼻血が垂れた。
「ド、ドラバルトっ! なぜここに居るのです?」
「フンッ、モドルグ……俺が居てはいけないのか?」
「クッ……ああ、勿論だ。いや、今は違うか……お前に確認したいことがある」
そう言いながらモドルグは、ゆっくり立ち上がる。
「素に戻ったな」
「ああ、お前とはこっちで話した方が早いからな」
「ほう、俺と話だと……面白い。昔馴染みだ……どんな話か楽しみ、って言うと思ったのか?」
そう言われモドルグは首を横に振った。
因みにドラバルトとモドルグは幼馴染だ。しかし気が合わず、いつも喧嘩していたのである。
「思ってないさ。ただ……普通に話して、ハイそうですかって素直に聞いてくれないとは思ってるよ」
「そうだな……二重人格男が。俺は昔からお前が嫌いだ」
「ああ、知っている。昔、散々言われたからな」
モドルグはそう言うとドラバルトを睨んだ。
「まあいい……聞きたいことってなんだ?」
「お前が……今も魔王を崇拝しているのかってことだ」
「そのことか。確かにテルマ様は好きだった。だが、魔王を崇めていた訳じゃない」
それを聞きモドルグは、ニヤリと笑みを浮かべる。
「じゃあ、女神を崇拝するんだな?」
「それも違うな。俺は魔王崇拝派や女神崇拝派の……どっちにも、つく気はない!」
「そうか。お前も、ミスズ様と同じ意見だってことか」
そう言われドラバルトは、コクッと頷いた。
「そういう事か……それで、ファルスとミスズの取り合いをしていた訳だな」
ドラバルトはそう言うとファルスを指差した。
「いや、それは違う。私は、ミスズ様のことを好きになった。だからミスズ様に好きだと告げたら、この男と取り合いになったのだ」
それを聞きドラバルトは、モドルグの顔を思いっきり殴る。
殴られモドルグは、ファルスの方へ飛ばされた。
ファルスは自分の方に飛ばされて来たモドルグを軽く蹴る。だが、少し先まで飛ばされモドルグは壁に激突した。
その後モドルグは、頭から血を流し胸を押さえながら立ち上がる。
「グハッ……なるほど、ドラバルト。この男と同様に……お前も、ミスズ様のことを好きだとはな」
そう言いモドルグは、ファルスを指差した。
「待て……じゃあこの感情は、男が女を好きになった時に起きる現象という事か?」
「そういう事らしい。そうか、俺もそうだったみたいだ。まさか、モドルグに教えてもらうとはな」
「……ガキじゃあるまいし、そんなことにも気づかないとはな」
それを聞きドラバルトとファルスは、モドルグを睨みつける。
そしてその様子をみていた美鈴は、どうしていいか分からず混乱していた。



