***
「真琴、手伝ってあげたいけど今日は子供と約束してるから」
ごめんね、とすまなそうに言う高木さん。
高木さんは既婚者で可愛い一人息子の和哉くんがいる。
今日は家族で花火大会に行くという話を前々から聞いていた。
「いえ、大丈夫ですよ。和哉くん、花火楽しみにしてるんですよね。だから早く帰ってあげてください」
「ありがとう。じゃあ、お先にね」
高木さんはフロアを後にした。
その後ろ姿を見送っていると、どこからか視線を感じる。
「あの~、私は用事があって……」
一年後輩の馬場さんが私をチラチラ見ていた。
さっきの視線は彼女だったのか。
「大丈夫、最初から馬場さんに手伝ってもらおうとか考えてないから」
「ホントですか?よかったぁ。今日は一度家に帰って浴衣を着てのデートだから定時には帰りたかったんです」
私の嫌味もさらっとスルーし、鼻歌交じりで片付けを始めた。
このリア充め!
私だって用事はないけど、定時で帰りたかったのにと心の中で文句を垂れる。
「それにしても災難でしたね。大島さんだって予定があったかもしれないのに、林チーフもひどいですよね。私、前から思ってたんですけど絶対、林チーフは彼女いませんよ!顔はカッコいいけど口は悪いし性格も歪んでますもんね。大島さんもそう思いません?」
馬場さんは同意を求めてきた。
どうせ私はデートする相手なんていないよ!っていうか、彼女の口から出た言葉は完全に林チーフの悪口なんだけど。
「えっ、いや……」
返答に困っていると、
「俺がなんだって?」
私の背後から聞こえてきた声に殺気を感じ、心臓がドキリと跳ねた。
これはまずいでしょ。
「真琴、手伝ってあげたいけど今日は子供と約束してるから」
ごめんね、とすまなそうに言う高木さん。
高木さんは既婚者で可愛い一人息子の和哉くんがいる。
今日は家族で花火大会に行くという話を前々から聞いていた。
「いえ、大丈夫ですよ。和哉くん、花火楽しみにしてるんですよね。だから早く帰ってあげてください」
「ありがとう。じゃあ、お先にね」
高木さんはフロアを後にした。
その後ろ姿を見送っていると、どこからか視線を感じる。
「あの~、私は用事があって……」
一年後輩の馬場さんが私をチラチラ見ていた。
さっきの視線は彼女だったのか。
「大丈夫、最初から馬場さんに手伝ってもらおうとか考えてないから」
「ホントですか?よかったぁ。今日は一度家に帰って浴衣を着てのデートだから定時には帰りたかったんです」
私の嫌味もさらっとスルーし、鼻歌交じりで片付けを始めた。
このリア充め!
私だって用事はないけど、定時で帰りたかったのにと心の中で文句を垂れる。
「それにしても災難でしたね。大島さんだって予定があったかもしれないのに、林チーフもひどいですよね。私、前から思ってたんですけど絶対、林チーフは彼女いませんよ!顔はカッコいいけど口は悪いし性格も歪んでますもんね。大島さんもそう思いません?」
馬場さんは同意を求めてきた。
どうせ私はデートする相手なんていないよ!っていうか、彼女の口から出た言葉は完全に林チーフの悪口なんだけど。
「えっ、いや……」
返答に困っていると、
「俺がなんだって?」
私の背後から聞こえてきた声に殺気を感じ、心臓がドキリと跳ねた。
これはまずいでしょ。


