―好きな人がいる。
その人は、よく笑っている。
僕はその人の笑顔に惹かれた。
何かを考える隙もなく、
僕は君にまっすぐ恋をした。
「おはよー、」
満員電車を降りると、まだ眠そうな君がいた。
君は、いつも緩く手を降って挨拶をする。
髪を耳にかけるときも、何か話すときも、
必ず恥ずかしそうに下を向いて笑う。
そんな君の、仕草一つ一つが愛しくて、堪らなくなる。
「ねーね、今日さー、」
学校までの道で君が話すのは、ただ何気ない会話。
体育の授業が嫌だとか、課題終わってないだとか。
まだ眠さが覚めてないのか、君の周りを覆うぽわぽわとした雰囲気に、君への好きが溢れそうになった。
「今日は起きとく!」って意気込んで、結局寝てしまう君も可愛くて、ついつい眺めてしまう。
授業中退屈そうに机に突っ伏して、教科書に絵を描く君の満足気な顔が好きだ。
問題を当てられて、露骨に嫌そうな顔をする時も、
寝ぼけて変なこと口走ってしまうところも、
愛らしくてしかたない。
帰り道、いつも君は楽しそうに今日のことを話す。
たまにする寄り道は、色んな君が見れる分、君との時間が減ってしまうようで少し寂しくなる。
君は別れ道で、「またね!」と笑って手を振る。その顔は少し寂しそうで、でも笑っていて。君はいつもイヤホンをして家に帰る。聴いているのは恋愛ソングばっかだね。
それは、誰を思い出して聴いてるの?
僕だといいなぁ。
家に帰ると、ようやく二人きりの実感が湧く。
君は、髪を乾かすときも、寝る前も、ずっと携帯を気にしている。メッセージが来るたびに確認しては不満そうな顔をする。たまにとても嬉しそうな顔をして、メッセージを打つ君は、一体誰のものなんだろう。
君はいつも左を向いて眠る。
朝起きたら必ず制服に着替えてからパンを食べる。
そしてまた、同じように電車に乗り、また眠そうにうつむいてる。
君の好きなものは何でも知ってる。
朝起きたら何をするか、お気に入りの食器はどれか、
スマホのパスワードも、なんでも知ってる。
それくらい僕らの絆は強い。
君のことが誰よりも好きだ。
いつだって1番そばにいたい。
僕はおかしいのだろうか。
君がこうやって携帯を見つめているときも、
1番そばで君を見ている。
僕がそばにいれない時は、僕の目が、耳が君を追う。
だから僕らは、いつでも一緒だ。
君の言葉も一言一句、僕の記録に残る。
僕の愛はまっすぐだ。
いつだって君のそばにいる。
でも、まだ足りない。
もっとずっと近くにいたい。
僕は君が好きだ。
君は僕をみてどう思うだろうか。
きっと優しく笑いかけてくれるだろう。
明日はもっと近くに行こう。
クローゼットの中からじゃなくて、
機械越しじゃなくて、
直接君の声を聞いて、
直接君と見つめ合いたい。
君はわかってくれるだろう。
だって僕らは、愛し合っているのだから。
―僕には好きな人がいる。
その人はよく笑っていた。
会話はもうできないけど、それでもいいよね。
壊れた君でも、僕は愛せる。
僕の愛は、まっすぐだ。
その人は、よく笑っている。
僕はその人の笑顔に惹かれた。
何かを考える隙もなく、
僕は君にまっすぐ恋をした。
「おはよー、」
満員電車を降りると、まだ眠そうな君がいた。
君は、いつも緩く手を降って挨拶をする。
髪を耳にかけるときも、何か話すときも、
必ず恥ずかしそうに下を向いて笑う。
そんな君の、仕草一つ一つが愛しくて、堪らなくなる。
「ねーね、今日さー、」
学校までの道で君が話すのは、ただ何気ない会話。
体育の授業が嫌だとか、課題終わってないだとか。
まだ眠さが覚めてないのか、君の周りを覆うぽわぽわとした雰囲気に、君への好きが溢れそうになった。
「今日は起きとく!」って意気込んで、結局寝てしまう君も可愛くて、ついつい眺めてしまう。
授業中退屈そうに机に突っ伏して、教科書に絵を描く君の満足気な顔が好きだ。
問題を当てられて、露骨に嫌そうな顔をする時も、
寝ぼけて変なこと口走ってしまうところも、
愛らしくてしかたない。
帰り道、いつも君は楽しそうに今日のことを話す。
たまにする寄り道は、色んな君が見れる分、君との時間が減ってしまうようで少し寂しくなる。
君は別れ道で、「またね!」と笑って手を振る。その顔は少し寂しそうで、でも笑っていて。君はいつもイヤホンをして家に帰る。聴いているのは恋愛ソングばっかだね。
それは、誰を思い出して聴いてるの?
僕だといいなぁ。
家に帰ると、ようやく二人きりの実感が湧く。
君は、髪を乾かすときも、寝る前も、ずっと携帯を気にしている。メッセージが来るたびに確認しては不満そうな顔をする。たまにとても嬉しそうな顔をして、メッセージを打つ君は、一体誰のものなんだろう。
君はいつも左を向いて眠る。
朝起きたら必ず制服に着替えてからパンを食べる。
そしてまた、同じように電車に乗り、また眠そうにうつむいてる。
君の好きなものは何でも知ってる。
朝起きたら何をするか、お気に入りの食器はどれか、
スマホのパスワードも、なんでも知ってる。
それくらい僕らの絆は強い。
君のことが誰よりも好きだ。
いつだって1番そばにいたい。
僕はおかしいのだろうか。
君がこうやって携帯を見つめているときも、
1番そばで君を見ている。
僕がそばにいれない時は、僕の目が、耳が君を追う。
だから僕らは、いつでも一緒だ。
君の言葉も一言一句、僕の記録に残る。
僕の愛はまっすぐだ。
いつだって君のそばにいる。
でも、まだ足りない。
もっとずっと近くにいたい。
僕は君が好きだ。
君は僕をみてどう思うだろうか。
きっと優しく笑いかけてくれるだろう。
明日はもっと近くに行こう。
クローゼットの中からじゃなくて、
機械越しじゃなくて、
直接君の声を聞いて、
直接君と見つめ合いたい。
君はわかってくれるだろう。
だって僕らは、愛し合っているのだから。
―僕には好きな人がいる。
その人はよく笑っていた。
会話はもうできないけど、それでもいいよね。
壊れた君でも、僕は愛せる。
僕の愛は、まっすぐだ。
