家の前まで来ると、自動的に玄関の電気がついた。
リビングの電気もついている。お姉ちゃんが帰ってきているのだろう。
広瀬くんと話して遅くなって、お姉ちゃんが心配している気がする。
その予想は当たった。
ドアを開けると、ドタバタと音がした後、お姉ちゃんが姿を見せた。
「昴~! 心配したよ~。どこ行ってたの? あ、買い物ありがとね!」
「えっと……クラスメイトのこと会って話してきちゃって……」
「ふーん、まああたしが突っ込むことじゃないし、別の昴が安全に帰って来てくれればいいんだけどさあ」
わたしから買い物袋を受け取ったお姉ちゃんは、ぶつぶつと何か言いながらキッチンへ向かう。
洗剤などは洗面所にしまって、食材を冷蔵庫に入れていく。
このままだとお姉ちゃんに夕飯づくりを任せてしまうことになる。
勉強もしないといけないけど、家事が優先だ。
お姉ちゃんと他愛もない話をしながら、てきぱきと料理を作っていく。
あまり時間はかかっていないのだけれど、なんだかすごく長いように感じた。
わたしが勉強を始められたのは、あれから三時間後。
10時だった。
今日はいろいろあった。もう精神的にも体力的にも疲れている。
あーあ、明日、どうやって学校に行けばいいんだろう。
いつものように笑顔を浮かべて「おはよう」とあいさつをしてみようか。
きっと、「おはよう」とほとんどの人が返してくれるだろう。
けど……怖い。クラスメイトの顔を見ることが。クラスメイトと会うことが。
藍ちゃんにも話しかけられない。
あいさつするべきなのか、距離を置くべきなのか。
わからない。
想像するだけで、明日が憂鬱になる。でも休むわけにはいかなくて、次の日も重い体動かして制服に着替えた。
リビングの電気もついている。お姉ちゃんが帰ってきているのだろう。
広瀬くんと話して遅くなって、お姉ちゃんが心配している気がする。
その予想は当たった。
ドアを開けると、ドタバタと音がした後、お姉ちゃんが姿を見せた。
「昴~! 心配したよ~。どこ行ってたの? あ、買い物ありがとね!」
「えっと……クラスメイトのこと会って話してきちゃって……」
「ふーん、まああたしが突っ込むことじゃないし、別の昴が安全に帰って来てくれればいいんだけどさあ」
わたしから買い物袋を受け取ったお姉ちゃんは、ぶつぶつと何か言いながらキッチンへ向かう。
洗剤などは洗面所にしまって、食材を冷蔵庫に入れていく。
このままだとお姉ちゃんに夕飯づくりを任せてしまうことになる。
勉強もしないといけないけど、家事が優先だ。
お姉ちゃんと他愛もない話をしながら、てきぱきと料理を作っていく。
あまり時間はかかっていないのだけれど、なんだかすごく長いように感じた。
わたしが勉強を始められたのは、あれから三時間後。
10時だった。
今日はいろいろあった。もう精神的にも体力的にも疲れている。
あーあ、明日、どうやって学校に行けばいいんだろう。
いつものように笑顔を浮かべて「おはよう」とあいさつをしてみようか。
きっと、「おはよう」とほとんどの人が返してくれるだろう。
けど……怖い。クラスメイトの顔を見ることが。クラスメイトと会うことが。
藍ちゃんにも話しかけられない。
あいさつするべきなのか、距離を置くべきなのか。
わからない。
想像するだけで、明日が憂鬱になる。でも休むわけにはいかなくて、次の日も重い体動かして制服に着替えた。
