2000年の前後10年ほどに亡くなった女優で『ハナ』という名前の人物がいないか調べてみたのだが、芸名・本名共に該当する人物は見つからなかった。しかしママのキャラクター性に酷似する人物は見つかった。青木ヨウコ。本名は青木愛子。お笑い芸人である。

　彼女はお笑い芸人として活動ながらもそのルックスを評価され、女優や歌手としても活躍していた。今でこそ美人を売りにしている女性芸人もいると言えばいるが、2000年代には彼女のようなキャラクターは非常に珍しかった。当時の女性芸人の扱われ方は「ブスいじり」が一般的であり、青木はバラエティ番組では使いにくいと不評であったようである。プライドが高く、芸人仲間とのトラブルも絶えなかったと言われており、1999年には2度ロケ中に一般人と口論になり暴行を働くという事件を起こしている。

　彼女は2003年に自殺している。事務所からの発表では死因は明らかにされていないが、遺族や芸人仲間のインタビューを見るに自殺であることは間違いないと思われる。さらにその死因については顔面をアイロンで焼いたのではないかと噂されている。ママの都市伝説と合致する内容だ。

　ここまではインターネットで得られる情報である。Googleの検索窓に向かってキーボードを叩けば得られる内容のみで本を書くのはさすがに忍びないので、私はとある人物にインタビューを行うことにした。彼女の両親である。身近な人間に彼女の素性を聞き、ママと合致する人間なのかリサーチしてみたかったのである。ところが私はそんなことを軽率に思いついた自分をすぐに呪うことになる。彼女の両親が住んでいるのはプサン広域市、つまり韓国である。彼女は帰化韓国人だったようだ。

　彼女の実家は繁華街を抜けた先にある小綺麗なマンションで、生活には困っていないようだった。こんな得体の知れない日本人が急に尋ねてすみませんと冗談混じりに挨拶してみたが、青木の母は笑顔ひとつ見せなかった。口数が少なく無愛想なところは母に似たようだ。震える人差し指と親指でカップを私の前に置くと、青木の母は私も話したかったからですと答えた。私が言葉に詰まっていると彼女は娘は自殺ではありませんと続けた。私が娘さんの死因はご存知ですかと尋ねると、青木の母は嗚咽し質問には答えなかった。不躾な質問をしすぎたかと反省し青木の人柄などを尋ねてみようと思ったが、その日はほとんどそれ以上の会話をできなかった。

　手頃な店でプルコギとカルグクスを食べ、韓国への飛行機代¥55,000のことを考えながら帰路についた。青木について多くの情報を得ることは叶わなかったが、彼女の両親と会って分かったことがある。それは彼女の本名。조 하나、読み方はチョ・ハナである。

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[メモ]
ゆりに振られた
人のこと馬鹿にしやがって
あのブス本当に死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
俺は口だけじゃねぇんだよカスお前だって何も成し遂げてねぇし微妙な中堅の出版社ぐらいでマウント取りやがってぶっ殺してぇカス女がよ

自分の顔面を焼いて自殺とか人間ができる？
→もう少し裏取り調査した方が良いかも

ぶっちゃけこれ七不思議を現実にするためにやってない？
発売前に事件が起きてなきゃおかしいでしょ
だとしたら面白！

アソビカイハツゲーム業界の七不思議ってゲームを出そうとしてたらしい
これ隅社長のせいじゃね？
あいつマジで人殺してんじゃねぇの？
→その路線で裏どりしていく

書き上げろ書き上げろ書き上げろ書き上げろ書き上げろ書き上げろ書き上げろ書き上げろ

来週の手当が最後ってことを考えると一週間+一ヶ月ぐらいが俺の余命
いや原稿料だってすぐもらえるわけじゃないからもっとヤバいか