発見者の男性「それでね、遊歩道を外れて森の方に行ったんですよ。外れてって言っても、ちょっとかな。20~30mぐらいですかね。森の奥の方って言うよりは、その入り口くらいの、でも遊歩道からは直接見えないぐらいのところでした。そこに、猫の死体が、大量にぶら下がってました。

いやもうびっくりしましたよね。猫もすごい鳴いてて。すぐ公園の管理所に連絡して、うん、お願いされたのでそのまま警察にも連絡したかな。

5分ぐらいしたら公園の管理人さんが来て、そこから10分ぐらいしたら警察の人も来ました。そうそう、黄色いテープみたいなのを周りに巻いて。それからはちょっと離れた場所で事情聴取とか受けましたけど、いやー、あれは衝撃的だったなぁ。

猫が特に好きってわけではないですけど、やっぱり許せないですよね。残酷っていうか。かわいそうじゃないですか、こういうのは。うん、許せないですよやっぱり」

アナウンサー「ということで、どうですか、高沢さん」

動物愛護団体職員 高沢 良平「非常に陰惨な事件ですよね。地元住民の方も恐怖感を感じていますし、できるだけ早く犯人が逮捕されてほしいと考えています」

アナウンサー「██市では地域猫活動が行われていたということですが、活動に対する影響というのはどのようなものが考えられるでしょうか」

動物愛護団体職員 高沢 良平「影響というのはちょっと難しいところですが、情報によると被害に遭った猫はいずれも同じ特徴を持っているということで、これは犯人なりの意思表示なのかなというところは感じます。地域猫運動を好ましく思っていないという意思表示かなと。やはり人によっては動物を好ましく思っていない、猫が嫌いという人もいますから。そういう現状に対して意思表示の意味を込めて起きた事件だとすれば、この先も同様の事件が起きるかもしれないと思うと、ちょっと恐ろしくはありますよね」

アナウンサー「以前番組でも取り上げましたが、こちらですね。パネルに示されていますが、市内ではここ数年で急激に猫の数が急増していると。去勢済みの地域猫ではない猫、一般的な意味での野良猫ということですね。その数の急増が██市内では非常に大きな問題となっています。不安に揺れる地元住民。そして猫たちの生活はどうなっていくのでしょうか──」