PART 2

NOBODY Incオフィシャルサイト告知ページより(1月30日公開)

映画「ファウンド・フッテージ」再上映のお知らせ

 観たら呪われる? ネットで話題騒然のインディーズホラードキュメント映画、いよいよ待望の再上映が決まりました。

 住民の消えた廃村に、映画撮影にやって来た若者たち。誰もいない村には不気味な何かの気配が漂い、若者たちは一人また一人と消えていきます。
 そして残された二人に迫り来る想像を絶する恐怖……!

 廃村から実際に回収された「発見された映像」ファウンド・フッテージ。
 来歴の怪しさから、限定上映にとどまっていた幻の作品が、「観てしまった」人々の口コミによって噂を呼び、大きな話題に。
「観たい!」「どうすれば観られるのか?」の声が弊社に殺到しました。
 熱烈なリクエストに応え、東京・大阪・名古屋の三会場にて、一夜限りの限定再上映を行います。
 現在のところ、再々上映の予定はありません。この機会に、どうぞお見逃しなくご鑑賞ください。

メッセージ
 映画監督の大森昇です。一応、監督としてクレジットされておりますが、本作に関しては私はほとんど関わっておりません。友人から預かった映像の一部を編集して観やすく微調整し、冒頭と最後に説明の字幕をつけただけです。本作の内容は、私が創作したものではないことを宣言しておきます。
 昨年末の限定上映の後、本作は一部で話題になったのですが、それはポジティブな話題だけではないことはお伝えしておかねばなりません。本作を観ることで「奇妙な映像が見えるようになる」という異常現象が、限定上映をご覧になったお客様から報告されております。
 再上映の際に、どんな現象が起きるかは私たちにも未知数です。皆様には、どうぞ自己責任にてご鑑賞いただきますよう、お願いいたします。
映画監督 大森昇

再上映予定 2024年2月9日(金)
詳細は各劇場にお問い合わせください。

 ※

(ブログ「SUZUの映画館に行こう!」より)
「ファウンド・フッテージ」再上映決定! の巻
2024-02-01 16:22
テーマ:日記

 みなさんこんにちは! SUZUです。ドキドキ映画ライフ、楽しんでいますか?
 以前の記事で触れた、謎のドキュメンタリー?ホラー映画「ファウンド・フッテージ」ですが、再上映されることが決まりました。
 2月9日、東京・名古屋・大阪の3劇場で、1日限定・1回限定で上映されます。
 これを逃すといつ観られるか分からない作品です。皆さんお見逃しなく!
 限定上映な上に話題になってるので、満席になる可能性も高いと思います。観たい人は早めに予約した方がいいと思います。

 再上映は嬉しいのですが、何だかちょっと、宣伝にうまいこと利用されたのかなあ……という気持ちもあります。
 張り切って会社まで突撃して、向こうの言い分をそのまんまブログに書いて、今考えれば向こうの思う壺だったなあ、と。
 前回のブログ(私のブログ的には非常に多くのいいねをもらいました)では会社の言う通り、この映画は本物のファウンド・フッテージであるらしい、と書いたのですが。
 それも怪しいかも。作り手側の仕掛けにまんまと乗せられてるのかもしれません。
 そうだとしたら、なんか悔しい!

 この話題の始まりは「MOJIの映画レビュー」さんなのですが。
 こちらも、近頃は更新が途絶えているんですよね。
 それは、映画を観ると白い男が現れるという現象が起こってるから……とのことですが。
 このことも、再上映の宣伝に使われてました。
 ということは、もしかしてMOJIさんも最初からグル……?

 何だかいろいろと分からなくなってきちゃいましたが。
 どちらにせよこのままじゃ納得できないので、引き続き調べていこうと思っています。
2月9日の上映は私も観るつもりです!

 ※

(ダイレクトメッセージ:MOJI→SUZU)
2024-02-01 20:45
SUZUさんこんにちは。
ブログを見ました。「ファウンド・フッテージ」の宣伝に関して、僕もグルではと疑われたようなのですが、断じてグルではないですよ!
彼らは僕のブログを見て、上手く宣伝に使ったのだと思われます。SUZUさんと同じですね。

それよりも、大事なことを伝えなくてはなりません。「ファウンド・フッテージ」を観に行ってはダメです!
以前ブログで紹介した「コロ助のシネマ談義」の方なのですが、亡くなったそうです。
それも、映画館で。映画の上映中の死です。
そして、僕と同じ「白い男」を見るという症状は、死の直前までずっと続いていたようです。

そこから、次のことが導けます。
①「ファウンド・フッテージ」を観ると、「白い男」を見ることがある。
②「白い男」は、映画館で観る他の映画について来ることがある。
③「白い男」を見続けると、死に至ることがある。

いずれも、必ずそうなる訳ではない、ならない場合もある、ようなのですが。
しかし少なくともある確率で、「観たら死ぬ」映画であると言える訳です。「ファウンド・フッテージ」は。

だから本当に、SUZUさんは観ない方がいいです!
というかそれ以前に、再上映もやめるべきだと思いますが。
NOBODY Incにもそう伝えるつもりです。

 ※

(ダイレクトメッセージ:SUZU→MOJI)
2024-02-01 21:12
MOJIさんこんにちは。
グルじゃなかったんですね。失礼しました。
ブログでそう決めつけて書いてしまったことはお詫びします。ただ、実際にどうかは分からないというのが正直なところです。

「ファウンド・フッテージ」を観るかどうかは……ちょっと迷います。
迷うけど、やっぱり観るだろうなと思います。ここまで来たら、好奇心を抑えきれないです。
観る機会がないならともかく、観られるのであれば、観たいと思ってしまいます。

あと、たぶんコロ助さんの死を伝えて再上映をやめさせるというのは、逆効果だと私は思いますよ。
彼らはまた宣伝に利用するだけだと思います。
「観たら死ぬ映画」なんて、ホラー映画としては究極のキャッチコピーじゃないですか!

 ※

2024年2月2日に発送されたメール
NOBODY Inc 坂内様
以前にメールでやりとりさせていただいた、「MOJIの映画レビュー」のMOJIです。
2月9日に予定されている「ファウンド・フッテージ」再上映の中止を検討してください。
「ファウンド・フッテージ」以降、映画館で観る映画に白い男が出現するという現象が起きていると、以前にお伝えしました。
その同じ症状の起きている方が、この度映画館で映画鑑賞中に亡くなりました。
「ファウンド・フッテージ」を観ることで、その後の映画鑑賞に支障をきたす、また場合によっては死に至るという危険性があります。
通常の因果関係からは不可解とは思いますが、生死に関わる事態である以上、上映を中止するのが道義的責任ではないでしょうか。
倫理的な判断をしていただきますよう、お願いいたします。

 ※

2024年2月3日にXに投稿されたポスト
映画監督 大森昇@Found Footage
2月9日再上映予定の「ファウンド・フッテージ」ですが、新たな事実が判明しました。限定上映をご覧になった観客の方が、映画館で映画鑑賞中に突然死されたそうです。理屈上、本作とその方の死との間には何の関係もあり得ませんが、超自然的な何らかの現象が起きている可能性はゼロではありません。どうか皆様には、くれぐれも自己責任の上でご来場くださいますよう、お願いいたします。

 ※

2024年2月5日に配信されたネットニュース
「観たら死ぬ? 禁断のホラー映画公開に渦巻く賛否!」
 2月9日に東京・大阪・名古屋の3都市で限定公開予定の大森昇監督「ファウンド・フッテージ」だが、この映画に関して不穏な噂がネットを賑わせている。なんと「観たら死ぬ」というのだから穏やかではない。
 実はこの映画、2023年11月に東京、12月に大阪で一度ずつ公開されている。新作映画としては極めて限定された公開にとどまっていたのは、本作の特殊な事情による。
「ファウンド・フッテージは劇映画ではありません」と大森昇監督。「実際に、失踪現場に残されていたカメラに残っていた映像を入手したものです。私は最低限の編集を加えただけです。その映像がどのようにして撮られたかは知るよしもありません」
 そんな特殊な本作を観た観客の一部から、映画の中に一瞬だけ「白い男」が出現するとの声があがっていた。それは本来は映画にはなかったはずのものだと大森監督は言う。
 不思議はそれだけでは済まなかった。「白い男」を観た観客は、その後も別の映画の中までも、「白い男」につきまとわれるというのだ。
「びっくりしましたよ、本当に。こんなのは予想外だ」と大森監督は戸惑いの表情を見せる。「ファウンド・フッテージが曰く付きの映画だとしても、それを観た観客が観る別の映画にまで影響を及ぼすなんて。とても信じられない。普通はそうでしょう?」
 そんな観客の一人が映画館で急死したことを監督が知ったのは、再上映が決まった後のことだった。再上映決行の決断に至るのは、葛藤があったと大森監督は言う。
「再上映を取りやめるべきか、とても悩みました。でも、知ったのがあまりにもギリギリでしたからね。今さら中止したら多くの方に迷惑がかかる。それに、呪いを理由に上映中止なんてことを言っても、誰も損失補填はしてくれないんですよ(笑)」
 ネット上では賛否両論がひしめき合い、大森監督への批判の声もあがっているようだが、呪いを客観的に証明するすべがない以上、上映中止に正当性を持たせるのは難しいだろう。監督の決断を責めるのは、お門違いに思える。
 2月9日に予定されていた上映は既に完売している。NOBODY Incでは、各会場で1回ずつの追加上映を決定したとのことだ。

 ※

(「MOJIの映画レビュー」より)
「ファウンド・フッテージ」について注意喚起
2024-02-06 23:35
テーマ:ファウンド・フッテージ

 本ブログで何度か言及している映画「ファウンド・フッテージ」の再上映が目前に迫っています。僕も、結果的にこの映画の宣伝をしちゃうような形になっていたかと思います。決してそのつもりではなかったのですが。
 僕の記事を見てこの映画に興味を持ち、再上映を観に行くつもりにしている人もいるかと思います。そういう方には、責任を感じてしまいます。

 今さら僕がこういうことを言って意味があるのか、また宣伝に思われるだけかもしれないのですが、観に行こうと思ってる人がこれを読んでいたら、何とか思いとどまって欲しいと思っています!

 この映画を観たら死ぬ……かどうかは、正直分かりません!
 現実的に考えれば、そんなはずがない、としか言えないのだけど。
 でも実際に、僕自身が奇妙なものを見ていて、そして死んでる人がいる訳なので。
 どうなるかは分からないとしか言えないけれど、「ファウンド・フッテージ」という映画が「もしかしたら死ぬ」というリスクを冒してまで観る価値のある映画かといえば、そんなことはない!ということだけははっきりと言えます。

 レビューでは割と褒めたことを書きましたが、それはあくまでも偶然出会ったB級映画で、ハードルを限界まで下げ切った状態で観た上での「思ったよりは良かった」であって。
 マトモなホラー映画はだいたい見尽くした一部のマニアに向けた、好意的なレビューだった訳です。
 だからね。今の過剰に話題になって、幻の映画、究極のホラー映画みたいな期待が高まって、みんなのハードルが高まりまくった状態では、観れたもんじゃないだろう!と思うのです。

 こういう書き方は、営業妨害になるのかな。向こうも僕の書いたものを勝手に宣伝に使ってるのだからいいよね。
 ともかく、どうしても映画を観て死ぬんであれば、もうちょっとマシな映画を観て死ぬ方がいいんじゃないかな?とだけ言っておきたいと思います。

 ※

(ブログ「SUZUの映画館に行こう!」より)
ついに観た!「ファウンド・フッテージ」の巻
2024-02-10 20:25
テーマ:ホラー映画

 みなさんこんにちは! SUZUです。ドキドキ映画ライフ、楽しんでいますか?
 ついに観ましたよ! 話題の映画、ファウンド・フッテージ。
 私は名古屋キネマで観ましたが、満席でした! あのミニシアターであそこまで人が溢れてるの初めて見た。
 東京も大阪も同様だったみたいですね。
 熱気がすごくて。もはや映画の内容はさておき……って感じで、お祭りみたいでしたね。

 私が観たのは最初に発表された18時からの回で。
 追加上映が急遽発表されてましたが、その後の20時からの回も満席みたいでした。入れ替わりの時、ごった返してたから。
 観終わった人がみんな、ネタバレを口にするのでね。喋るな!とか言って、小競り合いまで起きてましたよ。
 まあこれだけ別の意味で話題になったので、観終わった後で話したくなるんですが。

 映画の内容については既にMOJIさんのブログが詳しいので、観終わった後のロビーで話題になってた話をします。
 それで結局、「白い男」はいたの? いなかったの?って話です。
 結論から言いますと、いました。普通にはっきりと。
 終盤の洞窟の中のシーンで、真っ暗な中で全身真っ白で痩せた裸の男が一瞬、フラッシュみたいに浮かび上がるのが見えました。

 でもこれ、全然サブリミナルな感じじゃないんですよ。はっきり見える。
 映画が終わった後、周りの席にいた全然知らない人たちに、思わず話しかけて確認しちゃいました。「普通に見えましたよね?」「……ねえ?」って。
 ロビーで皆が口々に話して、今から観る人と喧嘩になってたのもその件で。「見たよな!」「俺も見ちゃったよ、どうしよう!」なんて言ってはしゃいでる人もいたけど、多くの人はしらけていた気がします。
 だって、あまりにもクッキリはっきりし過ぎてるんだもの。

 私は思うんですけど、あれ、話題を当てこんで後からわざわざ入れた映像なんじゃないのかな?
 MOJIさんが見たものとは、別である気がします。あれに気づかず見過ごす人がそんなにたくさんいるとは思えない。

 そこから考えられるのは、やはりこの映画は信用ならないな……ということ。
 この映画がノンフィクションだったというのは、やっぱり嘘なんじゃないかと思います。わざと限定上映にしたのも、ネット上での噂を煽ったのも、全部予定通りの宣伝だったんでしょうね。
 実際うまいこと大当たりで、再上映は満員になった訳だから。

 ただそうなると、MOJI​さんやコロ助さんが見た映像はいったい何だったのか?ということになりますね。亡くなったコロ助さんはともかく、MOJIさんがグルではないとして……ですが。
 私が思ったのは、この映画自体どうも怪しいけれどそれでもなお、やっぱりそこには何かがある……という可能性もあるんじゃないかということです。

 はっきり見えた「白い男」はいかにも雑な作りだったけど、実はそれ以外に、人によって見えたり見えなかったりする「何か」も確かにあったんじゃないか。
 というのは、私自身ちょっとはっきりとはしないのですが。何か見ちゃった気もするんですよね〜。はっきり見えた「白い男」以外に。
 画面の端の方で、何かこちょこちょ、見え隠れしていたような。
 それが人かどうかも分からないのだけど……でも確かに、そいつの視線は感じたような。
 何かふと、そいつに「見られた」ような気がしたような。

 ガチであるのかフェイクであるのかを抜きにしても、「ファウンド・フッテージ」がどのように撮影されたのかは全然情報がない。ロケ地も出演者も、不明なままなので。
 何とかもうちょっと、核心に迫っていきたいと思います。このまま適当には終わらせませんよ!

 ※

2024年2月10日に配信されたネットニュース
「観たら死ぬ? 禁断のホラー映画がついに上映!」
 2024年2月9日、大森昇監督「ファウンド・フッテージ」が東京・大阪・名古屋の三会場でそれぞれ2回限りの限定公開という形で上映された。2023年11月の公開以降、一部界隈で「観たら死ぬ」呪われた映画として話題になっていた作品だ。
 東京での会場となった新宿ケースシネマには、午後8時以降のレイトショー上映にも関わらず​多くの映画ファンが詰めかけた。死ぬかもしれない噂も恐れずに、話題の映画を身をもって体験しにきたディープなホラー映画ファンたちだ。
 第2回の上映終了後には、本作の編集を担当した大森昇監督がサプライズで登壇し、観客と一問一答のティーチインが行われた。映画を観たばかりの「熱い」観客たちと、深夜にも関わらず丁々発止の痺れる議論が繰り広げられた。以下はそこからの抜粋。

観客「本作はいわゆるモキュメンタリーと思うが、製作者がここまで創作物ではないと言い張るのも珍しい。いつまでそう言い張り続けるつもりなのか?」

監督「少なくとも、私は映像の製作者ではない。私の手に入る前の映像がどのようにして作られたのか、それは知るよしもない」

観客「遺棄された映像は、どのようにして監督の手に渡ったのか?」

監督「同じく映像製作者である、古い友人から託された。その友人がどうやって入手したかは分からない」

観客「映像が見つかった場所は?」

監督「岐阜県の山中の廃村と聞いている。それ以上の詳しいことは分からない」

観客「6人もの若者が行方不明になったら、大ニュースになるのでは?」

監督「それは私には分からない。ただ、日本では毎年10万人近くの人が行方不明になっている」

観客「話題になっていた"白い男"が、今回の上映では誰にも分かる形で映っていた。これは話題に合わせて、後から追加したのでは?」

監督「この映画に関して私がやっているのは調整だけ。素材を見直し、元からあった映像の明るさやコントラストを調整して見やすくする調整は再上映前にも行っている。それ以上のことはやっていない」

観客「いい加減にモキュメンタリーであることを認めて、まともにプロモーションをしたらどうか?」

監督「認めるも何も、私にはこれ以上何も言うことがない。私が入手した映像そのものがモキュメンタリーである可能性はあるが、それは私にも判断がつかない」

 会場がざわつく場面も何度かある、緊張感のある一問一答となった。虚実あやふやな会見ではあったが、それもまた本作にふさわしいと言えるのではないだろうか。
 今回の盛況を受けて、再々上映の検討も始まっているとのことだ。

 ※

(「MOJIの映画レビュー」2月6日記事のコメント欄より)
2024-02-11 04:04
名なし Wrote
「ファウンド・フッテージ」にかかわるのはやめた方がよかったのに。

 ※

2024年2月11日にXに投稿されたポスト
映画番長@Eiga_Bancho797
今日映画館で「アクアマン」を観たら、一瞬だけ白い男を見てしまった。
どうしよう。アレかも。9日に観てるんだよなあ…。マジで嫌なんですけど。

 ※

2024年2月11日にXに投稿されたポスト
アポロ20号@Lingar_apollon
今日、「ファウンド・フッテージ」後の初映画。まさかと思ったが、白い男らしき映像を観てしまった。俺も呪われたってこと? 何これマジだったの? 聞いてないんですけど。

 ※

2024年2月11日にXに投稿されたポスト
角谷隆史@Sugitani_Takafumi1986
今心臓がバクバクしているのですが、誰か教えて。「哀れなるものたち」に全裸の白い男が出てくるシーンってありますか? あってもおかしくなさそうな映画ではあったのだけど。「ファウンド・フッテージ」観ちゃってるので、怖くて怖くて。

 ※

2024年2月12日にXに投稿されたポスト
ザン大佐@Zahhatyrronn
みんなよく付き合うなあ…まだそんな嘘で客引きするつもり? いい加減つまんないよ。

 ※

2024年2月12日にXに投稿されたポスト
MovieLover99@Love_theMovie
リバイバルの「レザボア・ドッグス」で白い男見てしまった。「レザボア・ドッグス」にそんなシーンないことはよく知ってる、何十回も観てるんだから。ということは…gkbr

 ※

2024年2月13日にXに投稿されたポスト
RRR@blackorwhite
ていうか、映画館に行かなけりゃいいだけのことじゃないの?

 ※

(ブログ「SUZUの映画館に行こう!」より)
「ファウンド・フッテージ」後遺症の巻
2024-02-14 20:25
テーマ:ホラー映画

 みなさんこんにちは! SUZUです。ドキドキ映画ライフ、楽しんでいますか?
……って、私は楽しめてません。ドキドキ映画ライフどころじゃないです。まったくもう。最低。
 ちまたで話題のファウンド・フッテージ後遺症、何を観ても白い男がついてくる現象が、私にもしっかり起こってしまいました!

「ファウンド・フッテージ」の次に観たのは、2月11日の「ゴールデンカムイ」でした。話題の、人気漫画の実写映画化。そこでバッチリ! 白い男の出現を見てしまいました。
 あ〜MOJIさんが言ってたのはコレか〜と、そこでようやく思い知って、感心したのですが。
 一瞬なんで気にしなきゃいいとは言え、雰囲気ぶち壊しではありますね。山崎賢人と悪霊の相性悪すぎ。

 続いて観たのは「夜明けのすべて」、上白石萌音ちゃんと松村北斗くんの静かで優しい映画です。
 これと「白い男」の相性は、ゴールデンカムイ以上にそれこそ最悪!でしたよ。
 どこまで邪魔してくれとる!と。もうそのまま、NOBODY Incの会社まで走っていって怒鳴り込んでやろうかと思ったくらい。

 そこで落ち着いて検索してみると、同じような状況にある人たちの断末魔がSNS中心に渦巻いていました。
 いわゆる映画垢と呼ばれる人たちが、みな激しく動揺してる。今回の再上映はさすがに満席だったので、反応が出るのも速くて多いようです。
 みんな分かってて「ファウンド・フッテージ」観に行ったはずだけど、誰も本気にはしてなかったみたいです。……って、私もそうですけどね。

 冷静に突っ込まれてたのは、「映画館に行かなきゃいいんじゃないの?」ということ。
 まあ、そうですね。今のところ、映画館で映画を観ない限り、白い男は出現しないみたいなので。
 家で配信の映画も観てみましたが、テレビに白い男は現れませんでした。
 ​一般的な人々にとっては、映画館に行けないくらい別に大したことじゃなくない?……って感じなんですね。
 一人の日本人が一年間に映画館で映画を観る本数は、平均すると「1.2本」なんだそうです。それならまあ、映画館に行けなくなってもどうってことはないですね。
 でも私はなけなしのお小遣いをつぎ込んで、週に一度は映画館に行ってるんですよ。私にとって映画館に行けないというのは、ライフラインを断ち切られるに等しいことなんですよ。

 となると、考えないといけないのはあと何回白い男に会うと死ぬのかということ。
 翻って見てみると、MOJIさんは「ファウンド・フッテージ」以降4本の映画を観ていて、4回白い男に会ってる。でもまだ死んでない……たぶん。
 コロ助さんは死んじゃった訳だけど、死ぬまでに何本の映画を観たかは分からない。
 ということは、あと3本は観ても大丈夫なはず。これは観る映画を厳選せねば……

 って、そうじゃないですね!
 呪いを解かなくては。私の人生の数少ない楽しみである映画を奪われるなんて、許せるはずがないのだから。
 どうにかして呪いを解いて、絶対にドキドキ映画ライフを取り戻します! 皆様も情報がありましたらよろしくお願いします。

 ※

2024年2月16日に発送されたメール

MOJI様

この度は私ども日本催眠術師ユニオンに対してお問い合わせをいただき、ありがとうございました。
ご満足のいく回答になるか分かりませんが、可能な範囲でお答えしたいと思います。

ご質問1:映画の途中に一瞬の映像を挟み、観客に暗示を与えることは可能か?

回答1:暗示の内容により、可能とも不可能とも、どちらとも言えます。
知覚できない長さの映像を紛れ込ませることで潜在意識に働き掛けるサブリミナル効果は、一定の効果が認められています。ただしそれは、ポップコーンの映像を繰り返し見せることでポップコーンの売り上げが0.5パーセント上がる、という程度の規模に限られます。
ご質問にありましたような、そもそも仕掛けのされていない別の映像にまで影響を及ぼすような、大掛かりな効果は不可能であると思われます。

ご質問2:催眠術によって対象を死に至らしめることは可能か?

回答2:これも場合によります。
催眠は人の潜在意識に働きかけますが、潜在意識には強固な自己防衛本能があります。一般に、自身の生命に危険が及ぶと催眠は解けてしまうと言われています。従って、一般的な催眠術で人に死を強いるようなことはできません。
ただ、ある一定の刺激をトリガーとして、強い不安や恐怖、動揺を引き起こすような暗示はあり得るかと思います。その場合、例えば心臓疾患を抱えているような人に発作を引き起こすことも可能かもしれません。
ただ、そのような暗示には通常、催眠術者自身による明確な言葉による誘導が必要です。ただ​映画に紛れ込ませた一瞬の映像でそこまでの強い暗示を引き起こすことは、やはり不可能であると言えるでしょう。

 ※

2024年2月18日に発送されたメール

海藤文字様 山下篤郎より

山下です。白痩神についてお知りになりたいとのことですが、大学業務が立て込んでおりまして、直接お話する機会は作れないかと存じます。
以下にネット上で読むことのできる論文を添付しましたので、そちらをご参照いただければ幸いです。
その論文著者のメールアドレスを添付しておきます。京都大学で講師をしている三枝という男です。白痩神などの伝承に関して、一風変わったアプローチをしている若い研究者の一人です。ただ文献上の存在ではなく、現実に影響を与える実在として捉えているのです。
その考え方は私にもやや理解し難いところがあり、学界では異端とされていますが、海藤様のご相談内容にはふさわしいかもしれません。
立命館大学 民俗学部教授 山下篤郎

 ※

白痩神と「見る」の呪力
京都大学 民俗学講師 三枝崇顕 2013

 黄泉の国の門番であり、死者の神化である白痩神という神がいる。この特異な神を祀る神社は日本全土に少なくない。ただ、多くはそれと分かる形ではなく主神の影に隠し、一見しては分からないようないわば「隠し祭神」となっていることが多い。穢れそのものである死を象徴する存在を、神聖な場に祀るという矛盾を避けるための方便と言えるだろう。
 祭礼においても、白痩神の名前は巧妙に隠され、表面的には見えないようにされている。周到なカモフラージュを行った上で、呪術的な封印だけは厳重に施すという「実用的」な祀り方がされているのである。

 白痩神の神事は暗闇の中で行われることがある。これは、白痩神を人々の目から隠すと共に、白痩神から見られることを忌避する思想に基づいている。
「見る」という行為は、古代の信仰においては単なる日常的行為ではなく、生命や霊魂に関わるものとされていた。「邪眼」「邪視」「魔眼」などと呼ばれる伝承は日本国内に限らず、世界中に多く伝わっている。邪悪な存在に見られることによって、生命を奪われる、あるいは不幸をもたらされるという伝承である。
 白痩神から「見られる」ことへの強烈な忌避感は、祭礼や伝承のそこかしこに見られる。死が視線によって伝播・拡散するという思想は、古代日本の死生観に強い影響を与えている。

 一方で、「見る」ことは逆に、神霊への対処法にもなる。全国各地の民間伝承の中で、死者の呪いを避けるために「逆に見る」行為が有効であるという言い伝えが見られる。
 これは古く神話に由来する由緒ある対処法である。黄泉の国において、腐敗した体を夫に見られることを恥じて動きを止めたイザナミの伝承に由来する。
 白痩神は「見られる」ことによって害を受ける存在だが、解釈を転用して、「こちらから見る」ことによって対抗できるとしたのだろう。自発的な「呪術的創意工夫」とも言える、古代の人々のバイタリティが見える。

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(「MOJIの映画レビュー」より)
「デューン 砂の惑星 PART2」で起きたこと
2024-03-02 01:44
テーマ:SF映画

 3月1日、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督のSF超大作「デューン砂の惑星」の続編であるPART2が、いよいよ日本公開になりました。
 すごく嬉しい。めっちゃワクワクする。それなのに同時に、悲しくて辛い……という。

 というのは、僕は現在自由に映画館に行くことができない状況にあるのです。
 ことの経緯は、面倒くさいのでもう書きませんが。ご存知ない方は「ファウンド・フッテージ」関連の記事をご参照ください。
 そりゃあ映画は好きだけど、命をかけてまで観たくはない。
 そう思ったので、ここしばらく映画館から遠ざかっていたのですが。

 そこへ「デューン」ですよ!
 僕は当然、前作のPART1は映画館で観ていて。激しくハマって、PART2は本当に楽しみにしていたんですよ。
 今回のPART2は単なる続編ではなくて、長い原作を2つに分けて、まず前半部分をPART1として公開した後の、残りの後ろ半分。
 ひと繋がりの物語の後編なんですよね。だから、PART2を観ないと話が何も片付かない。宙ぶらりんのままになってしまうのです。

 いや、まあ、「デューン」はフランク・ハーバートの原作小説も読んでるし、デヴィッド・リンチが監督したバージョンの映画も観てるので、話は知ってる訳だけど。
 それだけいろいろ見てきただけに、現代の最先端の超大作である本シリーズには、本当に思い入れが強いのです。
 そういえば「ホドロフスキーのデューン」なんてのもあったな。カルト監督アレハンドロ・ホドロフスキーが原作の映画化を目論むも、製作前に頓挫した幻の作品。
 それほどまでに、多くの人の夢であった映画。

 それがやっと完結する。完全体がようやく観られる!というのに!
 よりにもよって「ファウンド・フッテージ」を観たせいで観られないなんて、そんな切ないことはないと思いませんか。

 と考えていくと、耳元で何かがささやく。もう1回くらい大丈夫じゃないか?という声が聞こえる。天使だか悪魔だか知らないけれど。
 確かに既に4回「白い男」を見てるけど、次で確実にヤバいという根拠も別にない。
 唯一の実例はコロ助さんなのだけど、彼が死ぬまでに何本の映画を観たのか、それは分かりませんでした。
 コロ助さんが「ファウンド・フッテージ」を観たのが11月8日。亡くなったのは1月14日。コロ助さんの気合いの入った映画マニアぶりを思うと、2ヶ月で4本しか観ていないとは思えない。もっとたくさん観てるはず。
 ならば、まだ猶予はあるんじゃないか?

 それに考えてみれば、白い男を見たら死ぬというのも、根拠はコロ助さんしかない訳です。
 コロ助さんの死は、白い男とは何の関係もないものだったのかもしれない。
 実際、再上映以降、白い男を見たという報告はSNSに溢れましたが、その後も誰かが死んだという話は聞こえてきません。
(誰かが死んでないか見張るというのも物騒な話ですが! SNSで白い男を報告した界隈を観察してると、互いに様子を伺い合ってる様子がありますね。)

 こんなふうに都合よく考えてしまうのも、ただ「デューン」を観に行きたいだけだと分かってはいるんですけどね。
 でももはや自分を止められない。公開初日、TOHOシネマズなんばのIMAX上映に行ってしまいました!
 IMAXを選んだのは、ゴージャスな巨大スクリーンに低予算映画の白い男はまさか出て来られないだろう……というような思いもあったと思います。

 正直、自分の中でも最初の頃の恐怖は薄れていたというか。
 どうせ何も起こらないだろう……というような、根拠のない楽観論みたいなものがあったと思います。今にして思えば。
 IMAXの巨大なスクリーンを前にして、映画が始まった時にはもう、僕は「白い男」についての不安なんてものはすっかり忘れて、どっぷり世界にのめり込んでいましたよ。

 今回の記事は映画の感想が趣旨じゃないので、簡単にとどめますが。
 映画それ自体は、本当に素晴らしかった!です。
 圧倒的にスケールの大きな世界構築で、最初から最後まで自分が異世界にいるような。 IMAXの大画面、大音響をフルに活用していて、これこそ映画館で観るべき映画!と堪能しましたよ。
 映画館久々だっただけに、やっぱり映画館って本当にいいなあ、と。
 それだけに……なんだけど。

 それは例によって、終盤にやって来ました。
 主人公と皇帝軍との最終決戦が終わったあたりで、あ、来るな……という予兆のようなものがありました。
 誰かに見られているような感覚。誰かに鋭い視線を向けられた時の、目に見えない圧のようなもの。
 ぞわっとしたのです。本当にその瞬間まで、何もかも忘れていたにも関わらず。理屈じゃない本能的な恐怖が、一瞬で僕を掴んでいました。反射的にスクリーンから目を背け、俯いて自分の足もとを見つめていました。
「デューン」の世界のリアリティは、一瞬で消し飛んでいて。僕は映画館の座席にいて、周囲を人に囲まれていたけれど一人で、孤独で、怯えてブルブル震えている小さな子供のようでした。
 そこで、急に直前に読んでいたある論文を思い出しました。今回の件についてあれこれ調べるうちに辿り着いた「白痩神」という神様についての論文です。その中に、白痩神が近づくのを止めるために有効なのは逆にこちらから「見る」ことだと書いてあったのです。
 慌てて、僕は顔を上げてスクリーンを見ました。
 IMAXの巨大なスクリーンには、暗闇の中に浮かぶ真っ白な男がいました。体毛はなく衣服も着ていない、ガリガリに痩せこけた真っ白な体の生き物が、今まさにスクリーンから飛び出して、こちらに飛び出して来ようとしていました。
 その真っ黒な虚ろな目と、まっすぐに目が合いました。まったくの虚無のような、暗い穴のような目です。僕の視線を感じて、白い男は不意を突かれ、たじろいでいるように見えました。
 長々と書いているけど、それは本当に瞬間のことです。次の瞬間、白い男は消えました。その背後の闇と共に消えて、元の「デューン」の画面が戻りました。
 場内で、誰かの短い悲鳴が聞こえたような気がしました。定かじゃありません。映画の中の声だったかも。でもその時は、観客席のどこかで聞こえたように感じられました。

 そこから映画の終わりまで、僕はスクリーンを必死で見つめていました。映画を観てはいたけれど、もう物語なんて入ってこない。またあいつが現れるのを恐れながら、ただ目を逸らせずに凝視しているだけです。
 あんなに楽しみにしていた「デューン」だったのに、結局最後は何も分かりませんでした。

 映画が終わって、エンドクレジットも終わり、電気がついて明るくなって、僕はようやくほっとして、ガチガチにこわばっていた肩の力を抜きました。
 みんなが席を立って、ぞろぞろと出口に向かっていました。TOHOシネマズのスタッフたちが、散らばったポップコーンを片付けるためのほうきとちりとりを持って入ってきます。おかしなところは何もない……ように見えました。僕も立って出口に向かい、途中で悲鳴のことを思い出しました。
 人の流れからずれてスクリーンの前で立ち止まり、僕は観客席を眺めました。大急ぎで帰る人もいれば、いつまでもぐずぐずして席で喋ってる人たちもいる、シネコンならではのいつもの風景です。
 残ったお菓子を食べ尽くしながら喋っていた女子高生四人組がようやく立ち上がって、まだ座ったまま動かないのは一人だけになりました。前方右寄りの席に座ったニット帽を被った男性客。深くうなだれて動かず、眠っているようです。
 スタッフの女の子が近づいていって、客に声をかけ、肩に手をかけて揺すり、ハッとした女の子が悲鳴をあげる……という一連の過程を、僕はスクリーンの前で眺めていました。なんだか安い再現ドラマみたいだなあ、などと思いながら。

 まだ残っていたわずかなお客さんは足を止めて見ていました。女子高生たちはひそひそと「死んでる?」なんて話していました。スタッフの何人かが、走って人を呼びに行きました。
 僕はそっと近づいて、呆然と突っ立っていたスタッフに「何かあったんですか?」と聞いてみました。彼は驚いたように僕を見て、「急病人だと思います」と答えましたが、座席に座ったままの男の様子はとても病気の人には見えませんでした。肩を揺すられた弾みで彼の顔は斜め下に傾き、その表情が見えていました。目を大きく見開き、口を半開きに開けたまま、麻痺したように固まっている。
 その様子は僕には、死んでいるように見えました。

 やがて社員らしき人たちがやって来て、僕たちは外に出されました。IMAXのスクリーンは閉鎖されました。
 ロビーでしばらく粘っていたのだけれど、救急隊員とか警察官がやって来ることはなく、ただ次のIMAX上映が中止になったことに関わる悶着がいくつかあったくらいで、映画館の様子はじきにいつも通りになっていました。
 ちょっと戸惑ったのだけど考えてみれば、裏側に業務用のエレベーターとかあるのでしょうね。遺体はそちらから運び出されたのでしょう。

 その後、ネットやテレビを注視していたのだけれど、この件に関しての報道は見当たりませんでした。事件性がなく単なる病死なのであれば、そうなのかもしれないですね。
 病死……コロ助さんも、直接の死因は心臓発作とのことでした。
 名前を知りようもないあの人も、「ファウンド・フッテージ」を観ていて、白い男に見られていたのか。
 今回は気づかなかったのか、あるいは気づいたけれど目を背けてしまったのか、その隙に白痩神が近づいて、手を伸ばして彼に触れ、そして……
 殺されたのか。
……って、僕はもうそうとしか考えられなくなってしまっているのですが。

 今回の件であらためて気づいたのは、映画館で亡くなっても病死と判断されたならば、世間に知られることはまずないということです。
 ということは、これ以外にもたくさん起きているのかもしれない。
 そうと気づいていないだけで、既にたくさんの死者が出てしまっているのかもしれない。
 いつの間にか、事態はもう取り返しのつかないことになってしまっているのかもしれません。