ここまできてくれてありがとう。ハロ。フタさんも一緒にいるでしょうか。遺書をPCに残すなんて、なんの根拠になりますでしょうか。それでもこの文章は僕、いいえ私、シップこと上篠舟が残したメッセージに他なりません。
私はいくつも嘘をつきました。あなたたちを欺こうと思っていたわけではありませんでしたが、男性として近づく方が都合がよかったのです。うまく騙せていたでしょうか。
少なくとも私の目的はロッピャクこと安富 裕太の殺害です。私自身、光如会の二世として生まれてきたわけですが、決して、その信仰を持っていたわけではありませんでした。しかし今回、安富を殺害するにあたって、会の方法に乗っ取ってあの映像を作った次第です。巻き込んでしまい申し訳ありません。
正直、呪いの影響があなた方にも及ぶかは分かりません。だけど多分、安富 裕太はもう死んでいます。佐奈花と同じように苦しんで死んだはずです。
これで私の人生は終わりです。
佐奈花を奪われた人生には何の意味もありません。家族もバラバラになり何もかもが奪われました。だから奪いました。法が裁かないのなら、私が裁きます。
あまり時間がありません。
儀式に生贄はつきものなんです。おかしなはなしでしょう。でも実際、こんなフィクションみたいなオカルトじみた儀式はもうすぐ完成します。私の命をもって、安富もおわりです。

少しだけ後悔があります。
みなさんと友人になってしまったことです。楽しい時間でした。空虚な人生でしたが、複合的にあなたたちと出会えたことで少なくとも、私には笑う時間が増えたのです。
でも、これは終わらせねばなりません。
ここまで来てくれてありがとう。
巻き込んでごめんなさい。

最後に、映像を見てくれてありがとう。