このときの為に用意していた太い縄をデスクに置いた。
モニターでは繰り返し、あの映像が再生されている。
「変な音にしてごめんね」
モニターに向けて声をかけた。
『ねぇね』と舌足らずに呼ぶ声が恋しい。
ふと冷たい気配が後ろに立った。
あなたをずっと待っていた。
おかえりなさい。
それと、
私ばかりがこんなきれいな終わり方をしてごめんね。
事前に調べておいた結び方で、紐を固く結ぶ。
小さな納骨袋を抱き上げて床に座った。
わっかを、ゆっくりと首にかける。
目を閉じて、彼女の気配を感じた。
今行くよ。
モニターでは繰り返し、あの映像が再生されている。
「変な音にしてごめんね」
モニターに向けて声をかけた。
『ねぇね』と舌足らずに呼ぶ声が恋しい。
ふと冷たい気配が後ろに立った。
あなたをずっと待っていた。
おかえりなさい。
それと、
私ばかりがこんなきれいな終わり方をしてごめんね。
事前に調べておいた結び方で、紐を固く結ぶ。
小さな納骨袋を抱き上げて床に座った。
わっかを、ゆっくりと首にかける。
目を閉じて、彼女の気配を感じた。
今行くよ。