18.祝詞・呪詞
「祝詞(のりと)」と「呪詞(じゅし)」は、日本の伝統的な言葉や儀式に関連していますが、それぞれの目的や性質に違いがあります。
1. 祝詞(のりと)
祝詞は、主に神道の儀式で用いられる言葉で、神に祈りを捧げるための文章や言葉の形式です。
目的:神々に感謝を伝えたり、願いを祈願したりする。
性質:清らかで、神聖なものとされています。
使用場面:神社での祭祀や祝いごとなど、公式な場で唱えられる。
内容:天地創造、神々の名前や由来、感謝や祈願の言葉など。
例:「大祓詞(おおはらえのことば)」は代表的な祝詞の一つです。
2. 呪詞(じゅし)
呪詞は、特定の目的を達成するための呪文や言葉で、宗教的あるいは呪術的な力を発揮すると信じられています。
目的:護身、病気平癒、悪霊退散、敵を退けるなど、さまざまな目的に使用。
性質:霊的な力を伴うとされ、時に畏れや恐怖と結びつくこともある。
使用場面:修験道や陰陽道、密教の儀式、民間の呪術的行為など。
内容:特定の音や言葉を繰り返したり、神仏や霊的存在の名前を唱えたりする。
祝詞は「神との調和」を目指すのに対し、呪詞は「特定の力を引き出す」ために用いられるという点で大きな違いがあります。
==== ==== ==== ====
『言霊の書 - 言葉に宿る力の真実』より抜粋
加藤真琴
言語文化研究所 刊
出版年: 1978年
「祝詞(のりと)」と「呪詞(じゅし)」は、日本の伝統的な言葉や儀式に関連していますが、それぞれの目的や性質に違いがあります。
1. 祝詞(のりと)
祝詞は、主に神道の儀式で用いられる言葉で、神に祈りを捧げるための文章や言葉の形式です。
目的:神々に感謝を伝えたり、願いを祈願したりする。
性質:清らかで、神聖なものとされています。
使用場面:神社での祭祀や祝いごとなど、公式な場で唱えられる。
内容:天地創造、神々の名前や由来、感謝や祈願の言葉など。
例:「大祓詞(おおはらえのことば)」は代表的な祝詞の一つです。
2. 呪詞(じゅし)
呪詞は、特定の目的を達成するための呪文や言葉で、宗教的あるいは呪術的な力を発揮すると信じられています。
目的:護身、病気平癒、悪霊退散、敵を退けるなど、さまざまな目的に使用。
性質:霊的な力を伴うとされ、時に畏れや恐怖と結びつくこともある。
使用場面:修験道や陰陽道、密教の儀式、民間の呪術的行為など。
内容:特定の音や言葉を繰り返したり、神仏や霊的存在の名前を唱えたりする。
祝詞は「神との調和」を目指すのに対し、呪詞は「特定の力を引き出す」ために用いられるという点で大きな違いがあります。
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『言霊の書 - 言葉に宿る力の真実』より抜粋
加藤真琴
言語文化研究所 刊
出版年: 1978年
