先日、ササキと名乗る人物からメッセージが入った。
私は思わず目を見開いた。
”アサダさんに送られてきた写真、実は私も同じものが送られてきたんです”
私はササキさんと連絡先を交換して、詳しく話したいと伝えたところ、なんと同じ宮城県に住んでいた。
ササキさんと大河原町の喫茶店で待ち合わせした。
ササキさんはテーブルについてすぐ、スマホを出して私に見せた。
画面には、例の写真が映っている。私は答えた。
「はい、やはり同じです」
彼女はスマホをバッグにしまい、話しはじめた。
「これは友人のクドウから送られてきたものなんです。」
アサダの場合、写真を送ってきた同級生は行方不明になっている。同じ道理ならば、クドウさんにも同じことが起きているのではないか。
私は恐る恐る聞いた。
「クドウさんとは今、連絡は取れていますか?」
ササキさんはきょとんとした顔で答えた。
「はい、ついさっきもラインしてました」
私はほっとする。
「良かったです。私の友人にこの写真を送った人物は行方をくらましているもので」
「そうだったんですね。でもクドウはそんなことはないと思います」
話を聞くと、クドウさんは”廃墟マニア”らしかった。
クドウさんが好んでいるYouTuberに「たにむぅ」という廃墟を探索する人物がいる。
Twitterもフォローしており、よくたにむぅの動画をササキさんに見せていたのだという。
先日、クドウさんにたにむぅからDMが届いたのだという。
それが例の写真だ。
当初、クドウさんは好きなYouTuberからのメッセージに喜んだが、送られてきたのは写真1枚だ。
意味が分からず、何かの謎解きかと思い、ササキさんにその画像を転送して助けを求めたのだという。
私はササキさんに切り出した。
「たにむぅというYouTuberが何か知っているかもしれないですね」
ササキさんは「はい」と返事をしたが、どこか引っ掛かっている様子だ。
「実は昨日からチャンネルをチェックしてたんですけど、たにむぅはクドウに写真を送った日以降、動画の更新をやめているんです」
「どういうことですか?」
「わかりません。Twitterも止まっているみたいで、界隈では何かあったのではないかと言われています。もしかするとですけど、さっきタカセさんが言っていた行方不明って、このことなんですかね」
「かもしれないですね」
私は、たにむぅのチャンネルを開き、最新の動画をチェックする。
動画の最後には予告があり、次に訪れる場所をアナウンスするようだ。
たにむぅが淡々とした口調で台詞を言う。
「次に訪れる場所は…◾️◾️村です」
頭の中でカチリと音がなった気がした。
失踪と謎の写真、◾️◾️村が繋がった瞬間だった。
私はササキさんに提言した。
「ダメもとで、たにむぅに連絡をとってみます」
私は、たにむぅの連絡先にメールを送った。
私は思わず目を見開いた。
”アサダさんに送られてきた写真、実は私も同じものが送られてきたんです”
私はササキさんと連絡先を交換して、詳しく話したいと伝えたところ、なんと同じ宮城県に住んでいた。
ササキさんと大河原町の喫茶店で待ち合わせした。
ササキさんはテーブルについてすぐ、スマホを出して私に見せた。
画面には、例の写真が映っている。私は答えた。
「はい、やはり同じです」
彼女はスマホをバッグにしまい、話しはじめた。
「これは友人のクドウから送られてきたものなんです。」
アサダの場合、写真を送ってきた同級生は行方不明になっている。同じ道理ならば、クドウさんにも同じことが起きているのではないか。
私は恐る恐る聞いた。
「クドウさんとは今、連絡は取れていますか?」
ササキさんはきょとんとした顔で答えた。
「はい、ついさっきもラインしてました」
私はほっとする。
「良かったです。私の友人にこの写真を送った人物は行方をくらましているもので」
「そうだったんですね。でもクドウはそんなことはないと思います」
話を聞くと、クドウさんは”廃墟マニア”らしかった。
クドウさんが好んでいるYouTuberに「たにむぅ」という廃墟を探索する人物がいる。
Twitterもフォローしており、よくたにむぅの動画をササキさんに見せていたのだという。
先日、クドウさんにたにむぅからDMが届いたのだという。
それが例の写真だ。
当初、クドウさんは好きなYouTuberからのメッセージに喜んだが、送られてきたのは写真1枚だ。
意味が分からず、何かの謎解きかと思い、ササキさんにその画像を転送して助けを求めたのだという。
私はササキさんに切り出した。
「たにむぅというYouTuberが何か知っているかもしれないですね」
ササキさんは「はい」と返事をしたが、どこか引っ掛かっている様子だ。
「実は昨日からチャンネルをチェックしてたんですけど、たにむぅはクドウに写真を送った日以降、動画の更新をやめているんです」
「どういうことですか?」
「わかりません。Twitterも止まっているみたいで、界隈では何かあったのではないかと言われています。もしかするとですけど、さっきタカセさんが言っていた行方不明って、このことなんですかね」
「かもしれないですね」
私は、たにむぅのチャンネルを開き、最新の動画をチェックする。
動画の最後には予告があり、次に訪れる場所をアナウンスするようだ。
たにむぅが淡々とした口調で台詞を言う。
「次に訪れる場所は…◾️◾️村です」
頭の中でカチリと音がなった気がした。
失踪と謎の写真、◾️◾️村が繋がった瞬間だった。
私はササキさんに提言した。
「ダメもとで、たにむぅに連絡をとってみます」
私は、たにむぅの連絡先にメールを送った。
