前回の記事を公開した後、読者から何件かのメッセージをもらった。

“縁側の女性が抱いている赤ちゃんの顔が不自然に歪んでいるように見えます”
“生成A Iが作ったかのような画像の違和感がある”
“白黒の写真で、古いように見えるが、画像がところどころ鮮明で、現代に撮られたものではないか”

確かに、この写真を一目見たとき違和感を感じた。
赤ちゃんの顔の歪み。
古民家の見たことのない形状。
人と建物の比率の違和感。
それは、このコメントにあるように生成AIが作ったことによるものではないか。
また、全体的に鮮明でありつつも、写真自体を古く編集しているような印象を受ける。
この時点で、アサダに送られた画像は「サタケさんがアサダを怖がらせるために生成A Iを使って作った画像」ではないかと推測した。

しかし、コメントの中にはこのようなものがあった。

“暗闇に立ってる鬼の面、怖すぎて草”
“女性の後ろの方に立っている男性が被った鬼の面、ナマハゲに似ているかも”

「鬼の面を被った何者か」が写真の中にいると言うものだ。
だが、その鬼は私には見つけられなかった。
ただ私が見えていないだけかと思い、写真を明度を上げて確認した。
それでも、鬼の姿は見えなかった。
どうやら、この写真を見た人の一部にしか、鬼の姿が見えていないようだ。
私は、鬼の姿が見えた人に依頼して、写真中の鬼の姿をマーカーでなぞってもらった。
その画像がこちらだ。

〈 写真は削除されました 〉

線画だけを抽出してみたものがこちらだ。



見える人にしか見えないこの鬼について、何か知っている人はいないだろうか。