やっと帰宅することが出来た。
今日は本当に忙しくてこんな時間になってしまった。
気を失ったかのようにベッドに倒れ込む。
お腹空いた…、化粧を落としてお風呂に入らなきゃ…。
そう思っているのに身体はどんどんベッドに沈み込んでしまう。
私は最後の力を振り絞りいつもより1時間早い時間にアラームをかけて深い眠りに落ちていった。

昨日全てを明日任せにして眠ったせいで今朝も慌ただしくてスマホを眺める余裕を持てなかった。

「おはようございます!」

大声で挨拶されるのにも少し慣れてきた。
最近はあまり「肥溜」を見れていないのでこの人達を見下すことで自分を保つことにしたのだ。
ここ数日は仕事も忙しく「肥溜」を見れるのは電車に座れた時だけだった。
やはり何やら様子がおかしい。
でも数10分の電車の時間では違和感の正体を確かめることが出来なかった。