彼女のストーリーには

「このストーリーを見れる人はもしかしたら変になってないんじゃないですか?変になってしまった人達のことで分かったこと、変にならない方法をお教えするので連絡ください」

と書いてあった。
いくら親しい友達に入れてくれたとは言えほとんど話したことのない彼女にメッセージを送るのはとても緊張する。
しかしそんなことを気にしている場合ではないので意を決して送信ボタンを押した。

「お久しぶりです。ストーリー見ました!皆がおかしくなってて怖いです。良ければ♢さんが知ってることを教えて頂けませんか?」

ストーリーの投稿は9時間前だったのにすぐに返信が来た。

「███ちゃん!やっぱり私は███ちゃんはおかしくなってなかったんだね!良かった!」

「皆どんどんおかしくなっていって怖いよね、、」

「でも私の周りには何人かおかしくなっていない人がいて私や彼らとおかしくなった人達の違いを考えたの!」

「まず残ってるのは学生がほとんどで会社勤めをしてる人はほぼ全滅ね、、」

「学生と社会人の違い、、たくさんあるけど私も███ちゃんもそうだし社会人でも無事な人はいるじゃない?」

「だからおかしくなった人達の共通点を探すために私のフォロワーの中で最初におかしくなったのが誰か調べたの!何か傾向を掴むきっかけになると思って!」

「見たところ1番最初におかしくなったのは♡ちゃんだったみたいなの。覚えてる?ほら、𓏴𓏴学部のちょっと有名な子いたでしょ?」

「♡ちゃんってちょっとおちゃらけてるというか、、言っちゃえばあんまり何にも考えてないタイプじゃない?」

「そう考えたら色々辻褄が合うのよ!」

「おかしくなったのは何も考えずテキトーに話したり承認欲求を満たすためにSNSを使ったり何の目標もなくふわふわ生きてる人達だけ!」

「███ちゃんも無事だったおかげで私の中ではほとんど確信になったわ!」

「まあウイルスなのか洗脳なのか、、原因はまだ分からないんだけどね、、」

「とにかくちゃんと言葉の意味を理解して自分の意思で使っていれば大丈夫だからね!」