「もしもし?」
良かった、叫んでない。
いつも通りの母だ。
「あ、もしもしお母さん?あの、えっとさ…」
思わず母に電話をかけてしまったが何と言ったらいいのか分からない。
今までのおかしなこと全部が私の妄想だったり、おかしくなったのが私の方だったらどうしよう。
「何かあったの?ゆっくりでいいからお母さんに言ってごらんなさい。」
優しい。
久しぶりに母と話したが今日は優しい日みたいで本当に良かった。
ホッとして思わず泣き出してしまう。
「お母さん、あのね、」
皆が変なのと続けようとすると
「まずは「お母さんありがとう」でしょう?」
と遮られてしまった。
一瞬、食堂でのことがフラッシュバックして固まってしまったが母が言葉に厳しいのはいつものことだ。
「ごめんね、お母さんありがとう。それでね…」
しかし私が言葉を間違えたのを咎める母の声が怒っていないという異変に気づきまた言葉に詰まってしまう。
「ううん、ごめんなさい。やっぱりなんでもない。急にお母さんの声が聞きたくなっただけなの。」
母は厭に上機嫌で
「あらぁ〜!可愛いことを言うわね!そうだ!近いうちに帰って来なさいよ!お母さん張り切ってた〜んとご馳走作るわよ!」
と答える。
あぁ、駄目だ、母までおかしくなってしまった。
「うん、ありがとう。また連絡するね。それじゃあ。」
そう言って電話を切るしかなかった。
良かった、叫んでない。
いつも通りの母だ。
「あ、もしもしお母さん?あの、えっとさ…」
思わず母に電話をかけてしまったが何と言ったらいいのか分からない。
今までのおかしなこと全部が私の妄想だったり、おかしくなったのが私の方だったらどうしよう。
「何かあったの?ゆっくりでいいからお母さんに言ってごらんなさい。」
優しい。
久しぶりに母と話したが今日は優しい日みたいで本当に良かった。
ホッとして思わず泣き出してしまう。
「お母さん、あのね、」
皆が変なのと続けようとすると
「まずは「お母さんありがとう」でしょう?」
と遮られてしまった。
一瞬、食堂でのことがフラッシュバックして固まってしまったが母が言葉に厳しいのはいつものことだ。
「ごめんね、お母さんありがとう。それでね…」
しかし私が言葉を間違えたのを咎める母の声が怒っていないという異変に気づきまた言葉に詰まってしまう。
「ううん、ごめんなさい。やっぱりなんでもない。急にお母さんの声が聞きたくなっただけなの。」
母は厭に上機嫌で
「あらぁ〜!可愛いことを言うわね!そうだ!近いうちに帰って来なさいよ!お母さん張り切ってた〜んとご馳走作るわよ!」
と答える。
あぁ、駄目だ、母までおかしくなってしまった。
「うん、ありがとう。また連絡するね。それじゃあ。」
そう言って電話を切るしかなかった。
