第二保健室には誰もいない。かつてオカルト誌が無造作に散らばっていた部屋は、今では清潔なベッドが一つあるだけの白い部屋になってしまった。

 第二保健室にはもう誰も入らない。彼女のいないその部屋に、訪ねてくる人はもういない。

 第二保健室はきっともうない。それは例えば茜刺す空き教室で、水だけで3時間居れるフードコートで、僕の部屋で。

 第二保健室は俺たちを否定する。呪いがないと信じる者と、呪いに救いを求める者のための部屋だから。

 さようなら、第二保健室。もう二度と、俺たちは還れないのでしょう。



 鷺沼喜一及び宮前祐は、作者であるmiso/NAを告発します。