第一回実験日 二〇■■年八月四日
 実験方法 ■センチ×■センチの白い紙を用意。赤いペン(■■■製)で■■■を描き、中央に「■■■」と書く。その紙を手に持ち眠る。睡眠中手放してしまことが予想されるため、テープで手のひらに固定した。


 ↑用意した紙

 成功条件 紙がなくなること。
 
 実験結果。
 二〇■■年八月五日、午前六時十分に目覚める。紙はなくなっておらず、周囲やカナミの様子に変化はなかった。失敗と判断する。


 第二回実験日 二〇■■年八月五日
 実験方法 第一回と同様に紙を新規に作成。枕の下に入れる方法もあるため、こちらを試すこととする。
 成功条件 第一回と同じ。

 実験結果。
 二〇■■年八月六日、午前六時十三分に目覚める。紙はなくなっておらず、カナミの様子に変化はなかった。失敗と判断する。


 第三回実験日 二〇■■年八月十日
 実験方法 第二回と同様に紙を新規に作成。ただし紙を二枚用意し、左右の手にテープで固定する。
 成功条件 前回と同じ。

 実験結果。
 二〇■■年八月十一日、午前六時に目覚める。紙は両方ともなくなっておらず、カナミにも周囲にも変化は見られなかった。失敗と判断する。


 第四回実験日 二〇■■年八月十八日
 実験方法 第三回と同様に紙を二枚作成。枕の下に一枚、もう一枚を右手にテープで固定した。
 成功条件 前回と同じ。

 実験結果。
 二〇■■年八月十九日、午前六時八分に目覚める。紙は両方ともなくなっておらず、カナミと周囲に変化はない。失敗と判断する。


 四回の実証実験はすべて失敗である。この紙を用いた方法は手段として否定されると見ていいだろう。あるいは何かが足りていないか、何かが多い可能性もある。(※)



 ※ この方法はまちがってはいないけれど、■■■に足すものがある。そうするとあぶなくないし、絶対になる。