君の思いは、僕には計り知れない。それくらい、大きく複雑で深い思いだから。
でも、僕はそれを知りたいと思う。いや、思ってしまう。本当は拒まれるべきで、誰もが嫌がること。でも、君は何かを諦めているように、僕に、その思いを分からせようとしてくるんだ。
『知りたいなら教えてあげる』と、何とも言えない笑顔でいいながら。それは自分で傷に塩を塗りたくっているみたいで、見ているこっちまで辛いと感じてしまう。顔をしかめた僕を見て、君はまた『知りたくないよね。』と、諦めたように、悲しげに、それでいて、すごく綺麗に笑う。
違う、知りたいんだ!そう、弁明する間もなく君は居なくなった。
焦って、焦って、ただ悲しくて、自分のした事が悔やまれて、宿題なんて放り出して探した最後の夏休み。君を忘れないようにと、書いた君のプロフィールと、何ともまあ下手な絵は、今も、まだ、僕の心に何かを残している。