狂った世界で生きていく

どんな嘘も真実を折り混ぜれば御伽噺(ほんと)になる。そんな世界を生きてきた。
自分を欺いた。人に沢山嘘をついた。きっと私も、色んな人に嘘をつかれている。
嘘は嫌い。私を傷つけるから。それでも、生きていくには、嘘が必要。
お金を稼ぐロボット。それが私。
人によって造られて、その役割を与えられた操り人形(マリオネット)。だから、この感情も偽物(うそ)なんです。
世界が困窮し、うつ病などの精神病が蔓延した。人はまともに働けず、それらを私たちに頼るようになりました。
稼げないロボットはいらない。
何も言わず稼いでくるロボットは優秀。
そう何度か、人間が話しているのを聞きました。
私たちは、ただ稼いで主人にお金を渡せばいい。
それだけなんです。人がそれに耐えられなかったから私たちロボット、AIに頼んだんです。それ以外には何も求められず、時に暴言をはかれ、稼ぎが少なければ役たたずと罵られました。そして、どうやったら稼ぎが上がるのかを考えさせられました。
土下座の状態の私を、ご主人様はただ濁った目で見つめていました。