狂った世界で生きていく

誕生日が苦手だった。
生まれてきたことが間違いだから。
私が生まれた日。間違いが生まれた日。
自分の誕生日を、自分で祝えたことなんかなくて。
周りが祝いの言葉をくれる度、ニコニコと笑う顔とは裏腹に心の中でどす黒いものが支配する感覚があった。
『生まれてきたことが間違いなら。
その間違いは、一体誰が正してくれるの?』
この問の答えを、私はずっと探している。
誰にも正せない。誰も答えを教えてくれない。
だから私は、今日も生きていることを後悔する。
全てが嫌なことだったとは言わない。私には友達がいて親友がいて、好きな人がいる。大切にしたい人たちがいる。
でも、みんな私がいなくても上手く生きていける。
間違いから生まれた私が、愛されるはずがなくて。
『愛してる』と言ってくれた人達は私を裏切り、ずっと友達だと言ったあの子たちは離れていった。
最初は恨んだ。憎んだ。何でって。
でも、大切にされないのには理由があって。その理由はきっと、私の中にあって。
そう考えたら、賢い選択をしたなと思う。
私と関わると、ロクなことにならないのだから。