Aさんがその足音を初めて耳にした約1か月後、住宅街で火事が発生します。被害に遭ったのは老夫婦と三人の娘が暮らす家。老夫婦は一階にいたため無事でしたが、二階にいた三人の娘たちは逃げ遅れて亡くなったといいます。

この火事の発生後、不思議と深夜2時の足音はぴたりと止まりました。Aさんはそれにほっとしつつも、どこか釈然としない思いを抱えていたそうです。

「毎晩聞いていた音が突然なくなって、何かが終わった感じがしたんです。でも、それが火事とどう関係しているのかは全然わからなくて…。ただ、怖さがなくなったことで、少し安心しました」