Bさんの父親から聞いたという神社の裏山にAさんとEさんは向かった。裏山にある大きな太い木にはボロボロの藁人形にいくつもの太い釘が打ち付けられている。

以下、AさんとEさんの会話だ。

A:これがBのお母さんの呪いの祈願?でしょうか。

E:そのようだな。見せてもらった写真に写っている女の気を感じる。ただ、あんたに取り憑いているのはこの女じゃない。

A:Bのお母さんじゃないんですか?

E:あぁ、違う。あんたに取り憑いているのはもっと若い女だ。ただ、写真の女が人を恨んでいるのは確かだ。

A:恨んでいる相手は…私ですか?

E:あんたじゃない別の誰かだな。

A:じゃあ、Bのお母さんは一体誰を恨んでいるんですか?

E:それは今回の件とは関係ない話だ。俺が対処するのはあんたに取り憑いたものだからな。

A:じゃあ、私に取り憑いているのは一体…。

E:それはまだ分からない。俺が引っかかるのは、この写真の女が恨んでいる相手が誰かに守られているということだ。どういうことなんだ…。

以上がAさんとEさんの会話だ。