Eさんは31歳の男性で霊媒師をしているとのこと。Dさんの友人で、DさんからAさんについて話を聞いて連絡をしてきたようだ。

以下、AさんとEさんの会話だ。

E:あんたか、化け物に取り憑かれているのは。

A:化け物って…。あなたはDさんの友人?

E:あぁ。俺はDに頼まれてあんたに会いに来たんだ。俺ほど強くはないがあいつも霊力を持っている。Dの手に負えなかったとしたらこれは俺の領分だ。除霊の対象とさせてもらう。

A:除霊の対象…。教えてください、Dさんとあれから連絡が取れなくいのですが、無事なんでしょうか。

E:死んだよ。Dは妊婦だったから姑獲鳥に目をつけられたんだろう。

A:じゃあ、Dさんを殺したのは私…?夢に出てきた他の妊婦も…。

E:それは霊視してみないと分からない。取り憑かれているものに心当たりはあるか?

A:私に取り憑いているものが姑獲鳥なら、その正体はBのお母さん…?

E:その女の写真はあるか?

A:待ってください。あなたは本当に霊媒師なんですか?人の不幸につけ込む詐欺師じゃないですよね?

E:あんたが俺のことをどう思おうが、俺はDからの頼みを聞くだけだ。Dを殺した奴を許すわけにはいかない。

A:…信じていいんですね。

E:Dに見せた降霊術の映像を俺にも見せてくれ。Dはあの映像が手掛かりになると言っていた。

A:映像は、私の彼氏が持っています。

E:すぐに送ってもらってくれ。それとBの母親の写真も用意してくれ。

以上がAさんとEさんの会話だ。

AさんはBさんの父親に電話をかけた。