累プロパゲーション

「至近距離で人魂撮れたぜ!」
「どーせフェイクやて信じてもらえないよ」
「踏切ではしゃいじゃ駄目よぉ、よっちゃんが外に押し出してくれなかったら轢かれてたわよ」

 怠そうな幼馴染みに背中を蹴られて玄関から追い出されそうなところを、知らないおばさんが麦茶を出してくれた。

「え、誰? 親戚の人?」
「違う。今夜は私と兄さんで留守番で、兄さんは今コンビニ行ってる、私これから寝るから気を付けて帰りなよ」

 ガチャンと鍵をかける音を聞いて背中が冷えた。え、何でアイツ知らないヤツが家の中に居るのにこれから眠る気なの……?