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「わぁ、きれい!」
真っ先に川に到着した玲央奈がはしゃいだ声を上げる。

あとから追いついた真由が隣に立つと木漏れ日を反射する透明度の高い水面を見つめた。

しゃがみこんで指先をつけてみると冷たくて気持ちがいい。

そのまま飛び込んでしまいたい衝動をぐっと抑え込んで、男女に別れて木陰に隠れて着替えをした。

「真由、今日私本気だから」

急に真剣な表情になった玲央奈が取り出したのは真っ赤なビキニで思わず吹き出してしまいそうになる。

「本気って、泰河と付き合って一月経つんでしょう?」

ふたりのことだからとっくにそういう関係になっていると思っていたけれど、玲央奈から睨まれて口をつぐんだ。

「泰河ってばなかなかその気になってくれないの」
それは心底以外な言葉だった。