なにも考える暇なく真由は勢いよく立ち上がり、子どもたちの前に飛び出していたのだ。
後ろから大翔の声が聞こえてくるけれど途中で止めることはできなかった。
友達が目の前で死ぬのを黙って見ているわけにはいかない。
玲央奈には生きていてもらわなきゃいけない。
「私、実は汚部屋女子なの」
子供たちが不思議そうな顔を向けてくる。
「部屋の掃除ができないの」
「真由、なに言ってんだ!」
見かねた大翔が駆け寄ってきて真由の腕を掴む。
それでも真由はその場から動かなかった。
ポカンとしている子供たちと玲央奈を見つめて自らの卑劣さを暴露していく。
「だけどSNSではキラキラ女子を気取ってる。カフェに行ったときの写真とか、キレイな部屋の写真とか。でもそんなのは表向きだけ、写真に取る用の部屋にゴミを置いていないだけなんだよ。『いいね』がほしくってその子とのツーショットもアップした」
真由は玲央奈を指差して言った。
後ろから大翔の声が聞こえてくるけれど途中で止めることはできなかった。
友達が目の前で死ぬのを黙って見ているわけにはいかない。
玲央奈には生きていてもらわなきゃいけない。
「私、実は汚部屋女子なの」
子供たちが不思議そうな顔を向けてくる。
「部屋の掃除ができないの」
「真由、なに言ってんだ!」
見かねた大翔が駆け寄ってきて真由の腕を掴む。
それでも真由はその場から動かなかった。
ポカンとしている子供たちと玲央奈を見つめて自らの卑劣さを暴露していく。
「だけどSNSではキラキラ女子を気取ってる。カフェに行ったときの写真とか、キレイな部屋の写真とか。でもそんなのは表向きだけ、写真に取る用の部屋にゴミを置いていないだけなんだよ。『いいね』がほしくってその子とのツーショットもアップした」
真由は玲央奈を指差して言った。



