「泰河! 修正してよ!!」
「……ごめん」

玲央奈の悲痛な叫びに冷たい泰河の声がかぶさった。
「先に俺を見捨てたのはお前だろ」

その言葉に玲央奈が硬直してしまう。
動けずにいる間に手に手に武器を持った子供たちが笑顔で玲央奈ににじり寄っていく。

それは獲物を見つけていたぶっているようにも感じられて、真央は吐き気を感じた。

「わ……わかった。教授と付き合ってたことは認める。お金ももらってた。でもそれは、全部泰河が持っていってた!!」

玲央奈がギュッと目を閉じて叫んだ。
木々がざわめき、子供たちの視線が泰河へと向かう。

「は? なに言ってんだよお前!」