今はSNSのことを考えている場合じゃない。
「これほっとけねぇだろ。警察に連絡しねぇとな」
泰河がそう呟いて川向うへ視線を向ける。
自分たちの荷物は全部向こう岸に置いてきているから、戻らないと連絡もとれない。
「それなら私が行く」
まだ青い顔をしている玲央奈が川の中へと入っていく。
子どもたちをまともに直視できないからだろう。
しかしその歩みは川の真ん中あたりへ来たときに止まっていた。
「ねぇ、ちょっと! ここから先に行けないんだけど!」
しばらくその場に留まっていた玲央奈が叫んだ。
「そんなに深くねぇだろ?」
眉間にシワを寄せてそう答える泰河。
「深さの問題じゃないんだって! ここに、ほら!」
玲央奈がまるでパントマイムのように空間を叩いている。
玲央奈が触れた箇所から空間全体が波紋のように歪んでいくのが見えた。
「これほっとけねぇだろ。警察に連絡しねぇとな」
泰河がそう呟いて川向うへ視線を向ける。
自分たちの荷物は全部向こう岸に置いてきているから、戻らないと連絡もとれない。
「それなら私が行く」
まだ青い顔をしている玲央奈が川の中へと入っていく。
子どもたちをまともに直視できないからだろう。
しかしその歩みは川の真ん中あたりへ来たときに止まっていた。
「ねぇ、ちょっと! ここから先に行けないんだけど!」
しばらくその場に留まっていた玲央奈が叫んだ。
「そんなに深くねぇだろ?」
眉間にシワを寄せてそう答える泰河。
「深さの問題じゃないんだって! ここに、ほら!」
玲央奈がまるでパントマイムのように空間を叩いている。
玲央奈が触れた箇所から空間全体が波紋のように歪んでいくのが見えた。



