Wikipediaより抜粋

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秩父悪霊払い殺人事件（ちちぶあくりょうばらいさつじんじけん）とは、
2012年6月16日、埼玉県秩父市の民家で発覚した殺人・傷害致死事件である。
自称除霊師の男Ｍ（犯行当時17歳）が、信者らと共謀して「殺霊」（Ｍが提唱した宗教用語）と称し、
信者13人に激しい暴行を加えて、12人を死亡させ、1人を負傷させた。

中学二年生の夏より学校を不登校だったＭは、2008年の暮れ頃に「霊能力に目覚めた」と除霊師としての活動を開始する。
霊障に苦しむと思い込む人々が次第に彼の元へ集まり、「殺霊会」が結成された。
信者数は最大時で出家信者が20名。信者たちはＭの実家へ移り住み、共同生活を開始し、その果てに事件が発生した。

最初の被害者はＭの母親（死亡時35歳）。
息子を「エセ霊能者」と罵倒した事を皮切りに、Ｍは母親に悪霊が憑りついていると主張。
「殺霊すべし」と信者たちに指示を行った。
信者らはＭの母親に凄惨な暴力を加え続けた。
衰弱しきった母親の姿に、Ｍは涙を流し、「仕上げはお母さんが自分でやって下さい」と発言。
信者数名に監視される中、Ｍは自らの拳で自らを殴り続けた。結果、Mの母親は死亡。

信者たちはMの指示の元、遺体を解体し、両腕以外の部分は焼却して砕き、近くの山へ遺棄した。
Mの母親の死をきっかけに、Mは信者の一人を「をんりょうが憑りついている」と次々に指名し、その度に暴行が繰り返される。
結果的に、事件では十二名の命が奪われることとなった。

主犯格としてMが逮捕されたが、事件当時17歳だったため、少年法が適用され、医療少年院へ送致された。