いつものアラームで起きる。
なんて風には行かなかった。
「芹!起きなさい!」
体を揺らされ気がついたら
「うん?おかあさん?」
「珍しいじゃない、あなたが起きないなんて」
私はあることに気がついた。
お母さんの言っている事が全く聞こえない?
「お母さん?」
「うん?どうした?」
「お母さん!」
私がなん度も呼んでいるはずなのに返事をしてくれない。
そしてお母さんが近づいてきた。
そして肩を軽く叩いてくれた。
「返事してるじゃない?芹?」
お母さんの言っている事が聞こえなくて首を振った
「どうしたの芹?」
お母さんの顔が少し強張っているのがわかった。
急いで手元のスマホを手に取ってメモ帳に伝えたいことを書いた。
(お母さんの声が聞こえない)
そうスマホに示すとお母さんは驚いたような顔をして
優しく、スマホに文字を打ってくれた
(これから病院にいこう?)
私はそう書かれた文面をみて頷いた。
そしてお母さんの車に乗りすぐに近くの病院に。
「篠宮さん〜」
そう呼ばれ診察室にはいる。
「今日はどうされました??」
「娘が今日の朝突然大きな声で呼ぶもんで何事かと思ったら娘が耳が聞こえないっていい出して」
「なるほど。娘さんはいつから聞こえないんですか?」
「今日の朝から?」
あっ…と気がついたかのようにお母さんがメモに打ってくれた
(いつから聞こえないの?)
それが書かれると私は答えた
「朝起きたら突然です。」
そう言うとお医者さんは少し考える素振りをした。
そしてこう告げた
「娘さんは突発性難聴です。」
それはある日突然耳が聞こえなくなったり、聞こえづらくなる病気で再発もあり得るらしい。
そして、何よりも気づくのが遅かったり、気づいても治るだろうと放置すると悪化し聞こえなくなってしまうこともあるらしい。
「そんな、治るんですよね??」
お母さんはそうきいたみたい。
でも、お医者さんは少し悲しそうに首を振った
「え…」
お母さんは悲しそうな顔に変わった
「残念ながらもう少し早く気づければステロイドを投与することで治すもしくは緩和をできました。ですが、発見が遅れ聞こえないところまで来てしまうと何も手を施せません。幸い、右の聴力は少し残っているのでステロイドを投与して、右耳の症状を緩和させましょう。左耳はあきらめたほうがいいです。」
「そんな…」
お母さんは手で顔を覆い、肩を小さく揺らした。
私はお母さんの肩を抱くことしかできなかった。
点滴でステロイドを投薬し明日から何日かは繰り返すらしい。
車に乗り信号待ちの時お母さんはスマホの画面にメモを映した。
(これから筆談か手話にしよ?)
その文面に私は頷いた。
その続きにお母さんはこう書いた
(お母さんも手話始めてだからあなたが左耳聞こえなくても右耳の聴力が戻るまでは手話か筆談で聴力が戻ったら筆談と少しの会話にしよっか)と。
私はお母さんに迷惑をかけて申し訳ない気持ちと優しさに感謝する気持ちでいっぱいだった。
次の日、制服を着てお母さんと登校した。
そして、校内に入り担任と対面した。
お母さんはいろいろ先生に説明をしている。
私はその様子をボーっと見ていた。
そしてお母さんは私の肩を叩いてスマホの画面に
(いってらっしゃい。また後でね)と書いた。
そして小さく私は頷き先生と一緒に教室に向かった。
そして、私は席に座る。
元々この教室には友達と呼べる存在はいなかった。
だから、別に私の耳が聞こえなくても誰も困らない。
先生もきっと嫌々説明してるに決まってる。
私はそう思った。
そして、授業が始まった。
先生がXだのyだの言ってる。
突然、隣から紙が渡された。
(おまえ、大丈夫?授業わかるか?)
そう書かれていた。
そして私はその紙にこう書いた
(大丈夫です。わかります。)
そう書いて隣の人に渡した。
横をちらっと見るとその人はグッドサインを手で作っていた。
まだ、名前も知らないその人はさわやかな笑顔をわたしにのこした。
なんて風には行かなかった。
「芹!起きなさい!」
体を揺らされ気がついたら
「うん?おかあさん?」
「珍しいじゃない、あなたが起きないなんて」
私はあることに気がついた。
お母さんの言っている事が全く聞こえない?
「お母さん?」
「うん?どうした?」
「お母さん!」
私がなん度も呼んでいるはずなのに返事をしてくれない。
そしてお母さんが近づいてきた。
そして肩を軽く叩いてくれた。
「返事してるじゃない?芹?」
お母さんの言っている事が聞こえなくて首を振った
「どうしたの芹?」
お母さんの顔が少し強張っているのがわかった。
急いで手元のスマホを手に取ってメモ帳に伝えたいことを書いた。
(お母さんの声が聞こえない)
そうスマホに示すとお母さんは驚いたような顔をして
優しく、スマホに文字を打ってくれた
(これから病院にいこう?)
私はそう書かれた文面をみて頷いた。
そしてお母さんの車に乗りすぐに近くの病院に。
「篠宮さん〜」
そう呼ばれ診察室にはいる。
「今日はどうされました??」
「娘が今日の朝突然大きな声で呼ぶもんで何事かと思ったら娘が耳が聞こえないっていい出して」
「なるほど。娘さんはいつから聞こえないんですか?」
「今日の朝から?」
あっ…と気がついたかのようにお母さんがメモに打ってくれた
(いつから聞こえないの?)
それが書かれると私は答えた
「朝起きたら突然です。」
そう言うとお医者さんは少し考える素振りをした。
そしてこう告げた
「娘さんは突発性難聴です。」
それはある日突然耳が聞こえなくなったり、聞こえづらくなる病気で再発もあり得るらしい。
そして、何よりも気づくのが遅かったり、気づいても治るだろうと放置すると悪化し聞こえなくなってしまうこともあるらしい。
「そんな、治るんですよね??」
お母さんはそうきいたみたい。
でも、お医者さんは少し悲しそうに首を振った
「え…」
お母さんは悲しそうな顔に変わった
「残念ながらもう少し早く気づければステロイドを投与することで治すもしくは緩和をできました。ですが、発見が遅れ聞こえないところまで来てしまうと何も手を施せません。幸い、右の聴力は少し残っているのでステロイドを投与して、右耳の症状を緩和させましょう。左耳はあきらめたほうがいいです。」
「そんな…」
お母さんは手で顔を覆い、肩を小さく揺らした。
私はお母さんの肩を抱くことしかできなかった。
点滴でステロイドを投薬し明日から何日かは繰り返すらしい。
車に乗り信号待ちの時お母さんはスマホの画面にメモを映した。
(これから筆談か手話にしよ?)
その文面に私は頷いた。
その続きにお母さんはこう書いた
(お母さんも手話始めてだからあなたが左耳聞こえなくても右耳の聴力が戻るまでは手話か筆談で聴力が戻ったら筆談と少しの会話にしよっか)と。
私はお母さんに迷惑をかけて申し訳ない気持ちと優しさに感謝する気持ちでいっぱいだった。
次の日、制服を着てお母さんと登校した。
そして、校内に入り担任と対面した。
お母さんはいろいろ先生に説明をしている。
私はその様子をボーっと見ていた。
そしてお母さんは私の肩を叩いてスマホの画面に
(いってらっしゃい。また後でね)と書いた。
そして小さく私は頷き先生と一緒に教室に向かった。
そして、私は席に座る。
元々この教室には友達と呼べる存在はいなかった。
だから、別に私の耳が聞こえなくても誰も困らない。
先生もきっと嫌々説明してるに決まってる。
私はそう思った。
そして、授業が始まった。
先生がXだのyだの言ってる。
突然、隣から紙が渡された。
(おまえ、大丈夫?授業わかるか?)
そう書かれていた。
そして私はその紙にこう書いた
(大丈夫です。わかります。)
そう書いて隣の人に渡した。
横をちらっと見るとその人はグッドサインを手で作っていた。
まだ、名前も知らないその人はさわやかな笑顔をわたしにのこした。