12/8
妙求市対処課より、須園公園誘拐事件の続報です。

保護された子供は妙求市内の病院にて治療中です。
意識を取り戻しておらず、本人からの事情聴取は行えておりません。

市民の皆様には、引き続き情報提供をお願い致します。


12/9
妙求市対処課より、須園公園誘拐事件の続報です。

情報提供に関して多くの質問と叱責を頂きました。
容姿については、いまだ不明です。

市職員、看護師、医者、警察が子供の様子を確認したところ、全員が異なる姿であると認識しました。

市職員は20歳前後の女性。
看護師は10代半ばの髪の長い男子。
医者は50代の頬に傷のある女性。
警察は多数の小蜘蛛が蠢いているとしました。

この認識は映像や写真を通しても変わりません。


12/10
妙求市対処課から、誘拐被害者の情報提供に関しての注意事項です。

写真を掲載したところ、50件を越える心当たりのご連絡を頂きました。
その大半は、既に亡くなっている人物か、別の場所にいたとの確認が取れています。

市民の皆様におかれましては、連絡より前に一呼吸置き、心当たりが存在しているかどうかの確認をお願い致します。

病院では、該当の子供を対象とした誘拐未遂が三件起きました。
偽警察の増殖により司法がいまだ機能せず、市職員による対処を行いました。

誘拐被害者の子供は、あなたが探し求めた人物ではない可能性が高いことをご理解ください。

子供は転院しています。
妙求病院へのこれ以上の問い合わせはご遠慮ください。


12/11
妙求市対処課より、須園公園誘拐事件の続報です。

該当する子供が、妙求第二病院から退院しました。

自ら手続きを取り、その足で病院を出たとのことです。
どのような人物であったのか、人々の記憶はもちろん、監視カメラの映像にも残っていません。
入院費用の支払いは適正に行われました。

また、第二病院周辺に止まっていた窓ガラスにシェード加工を施したワゴン車への対処も行いました。
この際、協力いただいた市民の方には、改めて感謝を申し上げます。


12/12
妙求市対処課に、新人が入りました。
残念ですが、人物像がつかめません。